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あの売れ筋サプリ、健康食品の効能ウソホント

「週刊ダイヤモンド」2012年11月24日号特集「健康食品・サプリのウソ・ホント」より

週刊ダイヤモンド編集部
2016年10月28日
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国がお墨付きを与えるトクホから、中高年に人気のコンドロイチン硫酸まで──。健康食品の中身や効能は千差万別だ。人気商品の最新情報と、肝心の効き目の有無をお届けしよう。(「週刊ダイヤモンド」2012年11月24日号特集「健康食品・サプリのウソ・ホント」より。*データは掲載当時のものです)

栄養機能食品

 ビタミン12種類、ミネラル5種類からなる栄養機能食品。すべて人間の生命活動に必要な栄養素だ(下表参照)。では、これらのサプリメントを飲めば健康になるのだろうか。

 多くの医師が声をそろえるのは、「ビタミン・ミネラル類であっても、摂取して寿命が延びたというデータは存在しない」ということだ。逆に、過剰に摂取すれば、さまざまな健康被害を引き起こす恐れもある。特に脂溶性ビタミンやミネラルは要注意だ。

 では、ビタミン・ミネラル類のサプリは不要なのかと言えば、決してそうではない。医療の現場でビタミン・ミネラル類を活用している健康増進クリニックの水上治院長は「食事の改善が第一だが、不足分を補えば大きな効果がある」と話す。

 例えばがん治療。水上医師はビタミンC点滴やサプリでの栄養補給を治療に取り入れているが、それは「血液や尿を検査すればわかるが、がん患者は栄養失調」(水上医師)という事実があるからだ。

 また、ビタミンCに関しては、高濃度のものを点滴することで、抗がん剤的作用をしたり、免疫力を上げる効果がある。まだ十分な臨床データがそろっている段階ではないが、「私の治療経験では、かなり期待できる効果を示している」(水上医師)という。

 ビタミン・ミネラル類を補うことで、うつや不定愁訴、アトピーや不妊といった、さまざまな症状を治療する医師も増えてきているが、いずれも血液検査データを基に、医療向けの高品質サプリを用いていることが特徴だ。

 ビタミン・ミネラル類に関しては、天然由来のもののほうが、合成品に比べて効果が高いと言われている。水上医師が用いるサプリも原材料はすべて天然由来で、栄養素の組み合わせや配合量など細部にも工夫を凝らしている。素人が市販品を用いて安易に真似をすることは難しい。

 こうした治療が台頭してきた背景には、食事からの栄養摂取量の減少がある。野菜にしても、旬のものしか食べなかった昔と違い、現在は年中さまざまな野菜が手に入る。しかし、旬のものでなければ、栄養量は大きく下がってしまうことがわかっている。

 さらに、加工食品やジャンクフードの増加が追い打ちをかける。カロリーはオーバーしていても、ビタミンやミネラルは大幅に不足。そんな食生活を送っている現代人は少なくないだろう。

 特に加工食品漬けの生活を送っている場合、ミネラル不足は深刻だという。

 また、前述のがん患者のように、深刻な病や精神的ストレスなどにさらされると、人体は多くの栄養分を消費することがわかっている。健康的な食事を取っていたとしても、心身が高レベルのストレスにさらされてしまえば、やはり栄養失調状態に陥る可能性があるのだ。

 生活習慣をよく見直してみて、不足分を高品質のサプリで補うという付き合い方が一番理にかなっている。

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