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成毛眞・おくだ健太郎のビジネスマンよ歌舞伎を学べ

歌舞伎と無縁の家に生まれた子が歌舞伎役者になる方法

成毛眞・おくだ健太郎
【第9回】 2016年10月22日
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国立劇場などを運営する独立行政法人日本芸術文化振興会が、歌舞伎俳優研修生を募集しています

歌舞伎役者の半数は
実は「研修生」出身

成毛 歌舞伎役者の家に生まれないと、歌舞伎役者にはなれないと思っている人も多いのではないでしょうか。

おくだ 決してそんなことはありません。国立劇場や国立能楽堂などを運営する独立行政法人日本芸術文化振興会という組織が、歌舞伎俳優研修生を募集しています。昭和45年に開設されたもので、ちょうど今、第23期生の募集をしています。2年この研修を受けると、歌舞伎役者となる道が開けます。

なるけ・まこと
1955年北海道生まれ。中央大学商学部卒。マイクロソフト日本法人社長を経て、投資コンサルティング会社インスパイア取締役ファウンダー。書評サイト「HONZ」代表。『本棚にもルールがある』(ダイヤモンド社)『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)『教養は「事典」で磨け』(光文社)など著書多数。
Photo by Kazutoshi Sumitomo

成毛 入るにはどうしたらいいんでしょうね。(ググる)。応募資格は、中学卒業以上、原則23歳以下の男子。試験は面接、作文、簡単な実技試験。研修では実技・立廻り・とんぼ・日本舞踊・義太夫・長唄・鳴物・箏曲・化粧・衣裳を習う。ちゃんと学べそうですね。

おくだ その研修を終えてから、改めて特定の役者さんのところへ弟子入りすることになります。どんな家に生まれても、歌舞伎役者になる道が閉ざされているわけではないのです。今では、歌舞伎役者の半数はこの研修を終えた人たちです。

成毛 そんなになりますか。研修生出身の役者さんにはどんな方がいますか。

おくだ 第二期生に中村芝喜松さんという方がいます。研修修了後、三代目中村橋之助さんのお父さんである七代目中村芝翫に入門し、女形の名脇役となりました。この秋、三代目中村橋之助さんは八代目芝翫を襲名しますが、時を同じくして四代目中村梅花を襲名します。この梅花というのはたいへん由緒ある名前です。

成毛 襲名披露興行を見に行く人は、ぜひここにも注目してほしいですね。

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HONZ代表の成毛眞氏が、イヤホンガイドで定評のある歌舞伎ソムリエおくだ健太郎氏に歌舞伎の楽しみ方を聞く連載対談。多忙なビジネスマンでも、年に1回は歌舞伎座に足を運ぶことで得られるメリットは何か、歌舞伎をビジネスに応用する方法、代々続き三歳でデビューする歌舞伎役者の魅力とは、観劇後の銀座・築地での食事などなど、多角的に話題を提供する。

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