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人手不足の時代に本気で考える アルバイト人材育成
【第20回】 2016年12月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
中原淳 [東京大学 大学総合教育研究センター 准教授]

定着率の高い職場が「採用面接」でやっていることとは?
入社後の「リアリティ・ショック」を軽減するRJP

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(スタッフ)「店長、例の新人さんが『こんなにキツいとは…』ってこぼしてましたよ」
(店長)「面接で調子のいいことばかり言いすぎたかも…」
(スタッフ)「やっぱり!彼、きっと『ダマされた!』って思ってますよ」
(店長)「でも『ウチはキツいよ!』って正直に言ったら、内定辞退されちゃったこともあるし…もう、いったいどうすればいいんだ!」

早期離職してしまったアルバイトに理由を尋ねると、意外にも「面接のせいだ」という答えが返ってくる。彼らはいったいどのような不満を抱いて辞めてしまうのだろうか?「現実的職務予告(RJP)」に関する研究なども参照しながら、早期離職の根本原因と防止策を探っていこう。最新刊『アルバイト・パート[採用・育成]入門』から一部を紹介する。

1ヵ月未満で辞める人は
「面接がよくなかった」と答える

前回に引き続き、現場の戦力になる前に辞めてしまうアルバイトの早期離職の話です。なぜ採用から1ヵ月も経たないうちに辞めてしまう人がいるのでしょうか?離職に至る理由は人さまざまですが、早期離職者に「辞めた理由」を尋ねてカテゴリ別にまとめて集計したところ、下図のような結果が得られました。

■早期離職の要因(カテゴリ別)

いちばん多かったのはなんと「面接時の対応」です。入社後のことではなく、入社前に受けた印象が、早期離職の要因になっているわけですね。2位以降に続いている「雰囲気」「忙しさ」「人間関係」「条件」などへの不満はさもありなんという印象ですが、「面接時の対応」が1位に来ているのは、意外な感じがしませんか?

面接で不満があったなら、内定を辞退すればいいはずです。にもかかわらず、入社しているというのはどういうことでしょうか?そもそも、面接時の対応にどんな不満を抱いているのでしょうか?この点を少し掘り下げてみたいと思います。

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中原淳(なかはら・じゅん) [東京大学 大学総合教育研究センター 准教授]

東京大学大学院 学際情報学府(兼任)。東京大学教養学部 学際情報科学科(兼任)。大阪大学博士(人間科学)。
1975年北海道旭川生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員等を経て、2006年より現職。
「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発、リーダーシップ開発について研究している。専門は経営学習論(Management Learning)。
著書に、『会社の中はジレンマだらけ』(光文社新書)、『アクティブトランジション』(三省堂)、『職場学習論』『経営学習論』(以上、東京大学出版会)、『企業内人材育成入門』『研修開発入門』『ダイアローグ 対話する組織』(以上、ダイヤモンド社)など多数。


人手不足の時代に本気で考える アルバイト人材育成

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