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成毛眞・おくだ健太郎のビジネスマンよ歌舞伎を学べ

歌舞伎と地方の結びつき。失われた江戸文化が残る「地芝居」

成毛眞・おくだ健太郎
【第10回】 2016年11月5日
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山形県酒田市の黒森地区で演じられる黒森歌舞伎。山形県の民俗文化財に指定されている

歌舞伎役者の中には
地方出身者もたくさんいる

おくだ 今年のプロ野球日本シリーズは広島カープと、北海道日本ハムファイターズの対決で盛り上がりましたね。地方都市同士の戦いで、最終的には札幌が勝ちましたが、25年ぶりにセ・リーグ優勝したカープの盛り上がりはなんなんだろうと興味を持ちました。

 私は名古屋の人間なのでずっとドラゴンズを応援してきたのですが、今年は、ナゴヤドームにカープ戦を見に行きました。カープに地方の活性化のヒントがあるのではないかと思うのです。

なるけ・まこと
1955年北海道生まれ。中央大学商学部卒。マイクロソフト日本法人社長を経て、投資コンサルティング会社インスパイア取締役ファウンダー。書評サイト「HONZ」代表。『本棚にもルールがある』(ダイヤモンド社)『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)『教養は「事典」で磨け』(光文社)など著書多数。
Photo by Kazutoshi Sumitomo

成毛 地方といえば、歌舞伎は基本的に東京(歌舞伎座や国立劇場)や京都(南座)など、特定の場所で好演されるのが一般的です。あとは、おくださんの地元の名古屋と大阪、福岡くらいでしょう。

 そう考えると、地方で生まれ育って、歌舞伎の研修所に通って歌舞伎役者を目指そうという若者は、いつそのきっかけを得るんでしょうね。

おくだ 大歌舞伎が江戸のものであるのは事実です。でも、地方出身の歌舞伎役者はたくさんいますし、案外と地方との関係もあるんですよ。成毛さんは「地芝居」ってご存じですか。

成毛 江戸時代のうちに、都市部から伝わった歌舞伎が、各地で上演されるようになったもののことですよね。

おくだ 今、中村吉右衛門さんのところにいる中村吉助さんは第21期の研修所修了生ですが、彼はもともと、群馬の地芝居のスターだったんですよ。私も彼の出演した芝居を見たことがありますが、その頃から舞台映えする俳優でした。

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HONZ代表の成毛眞氏が、イヤホンガイドで定評のある歌舞伎ソムリエおくだ健太郎氏に歌舞伎の楽しみ方を聞く連載対談。多忙なビジネスマンでも、年に1回は歌舞伎座に足を運ぶことで得られるメリットは何か、歌舞伎をビジネスに応用する方法、代々続き三歳でデビューする歌舞伎役者の魅力とは、観劇後の銀座・築地での食事などなど、多角的に話題を提供する。

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