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組織の病気~成長を止める真犯人~ 秋山進

「仕事中にSNS」をやっていい人、ダメな人

秋山進 [プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役]
【第53回】 2016年11月7日
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勤務中のSNS利用を取り締まるべきか

あなたの会社は業務中のSNS利用を認めていますか?

 あなたはある会社の課長だ。会社は在宅勤務やリモートワークを奨励しており、社員はどこで仕事をしてもいい状態だとする。

 そんななか、あなたの部下は在宅勤務をしていて、毎日せっせとSNSに書き込みをしている。

 「豊洲の工事ってどうよ?」
 「この本は超面白い」
 「最近、小学生の間で流行っているアニメが…」

 時間帯は平日のオフィスアワー。以前なら、会社で仕事をしている時間である。しかし、会社としてSNSの利用を禁止する決まりは何もない。さあ、あなたならどうするだろうか。

 ここでの選択肢としては、大きく分けて3つある。

 (1)「どんどんやってください」と推奨する
 (2)「少し問題があるけど見逃してやろう」と放っておく
 (3)「SNSは昼休みかアフター5にしてくれ。業務時間と思しき時間はNG」と注意する

 私自身は明確に(2)を選ぶが、その理由は後ほど述べることにしよう。

 今回はコンプライアンスや社内ルールの話がしたいのではない。SNSの利用を促進するか、排除するか、どちらの選択肢がより生産性に寄与するかを考えてみたいのだ。

 在宅勤務の社員がSNSへ書き込みすることに対する反対派の論理は非常に明確だ。

 「就業時間中はしっかりとPCの前に座って仕事に勤しみ、考えるべきときには考え、トイレ休憩など以外は原則として純粋な『仕事』をするべきなのであって、SNSに費やしている時間は完全に無駄。そんなことをする社員は給料ドロボーだ。それに、就業時間中のSNSへの書き込みが他の会社の人に知られれば、『あの会社はいい加減だ』という認識が広がってしまう」

 就業時間中は余計なことは一切せず、仕事に集中すべきというわけだ。

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秋山 進 [プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役]

リクルート入社後、事業企画に携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、事業継続計画、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。京都大学卒。国際大学GLOCOM客員研究員。麹町アカデミア学頭。

著書に『「一体感」が会社を潰す』『それでも不祥事は起こる』『転職後、最初の1年にやるべきこと』『社長!それは「法律」問題です』『インディペンデント・コントラクター』『愛社精神ってなに?』などがある。


組織の病気~成長を止める真犯人~ 秋山進

日本には数多の組織があり、多くの人がその中に属しています。組織は、ある目的のために集まった人たちで成り立っているにも関わらず、一度“病”にかかれば、本来の目的を見失い、再起不能の状態へと陥ります。しかも怖いのが、組織の中の当人たちは、“病”の正体が分からないどころか、自分たちが“病”にかかっていることすら気づけない点です。

この連載では、日本の組織の成長を阻害している「組織の病気」を症例を挙げて紹介。コンプライアンスの観点から多くの企業を見てきた筆者が考える治療法も提示します。

「組織の病気~成長を止める真犯人~ 秋山進」

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