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胸焼け、だけではありません
中高年の胃食道逆流症

監修 三輪洋人(兵庫医科大学内科学上部消化管科教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第27回】

胸焼けやゲップなど酸っぱいものが上がってくる不快感が続く場合、胃食道逆流症(GERD)を疑ってみましょう。胸焼けだけでなく、のどの違和感、咳など症状は様々。早めに消化器内科に行くことをおすすめします。

 ちょいメタボのUさん(42歳)。最近、胸焼けがひどいので内視鏡検査を受けた。結果は異常なし。しかし、症状は強くなる一方で、夜も眠れなくなってきた──。

 胸焼けやゲップなど酸っぱいものが上がってくる感じが続くなら、増加中の胃食道逆流症(GERD)を疑ってみよう。文字どおり胃酸が食道に逆流する病気で、食道粘膜の炎症を伴う「逆流性食道炎」と、食道粘膜に異常がないにもかかわらず、強い症状が現れる「非びらん性胃食道逆流症」に大別される。日本人のGERDの7割以上は非びらん性。内視鏡検査でも異常がないので、市販の胃腸薬でごまかす人が少なくない。ただ自覚症状は炎症性のGERD以上につらいため、最近は処方薬できっちり治療するケースが増えてきた。

 どうして胃酸が逆流するのか。本来、胃と食道の境目は下部食道括約筋によってキュッと引き締められている。口から食物が入ると、その刺激で括約筋がゆるみ、胃へ食物を送り出す仕組みだ。しかし、脂っこい食事や過食が続くと消化ホルモンの働きで空腹時でも括約筋がゆるみ、胃酸が逆流してしまう。おもしろいのは胃炎や胃潰瘍を引き起こすピロリ菌の“非”感染者は胃酸分泌が活発で、逆流が頻繁に起こることだ。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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