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7つの知性を磨く田坂塾

企画は「予言」が勝負。これから何が起こるのかを語れ

田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]
【第13回】 2016年11月16日
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拙著、『知性を磨く』(光文社新書)では、21世紀には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が、「21世紀の変革リーダー」として活躍することを述べた。
この第13回の講義では、前回に続き「技術」に焦点を当て、拙著、『企画力 − 人間と組織を動かす力』(ダイヤモンド社:PHP文庫)において述べたテーマを取り上げよう。

 今回のテーマは、「企画は『予言』が勝負。これから何が起こるのかを語れ」。このテーマについて語ろう。

どんなビジョンが見えているか

 前回、第12回の講義においては、「企画書は、表紙で『企み』を語れ」と述べた。

 なぜなら、表紙のタイトルで「企み」を語り、読み手に対する「掴み」ができたとき、初めて、読み手は、興味を持って企画書の表紙をめくってくれるからである。

 では、表紙をめくった最初のページで、何を語るべきか?

これから何が起こるのか、その「予言」を語るべきである。

 言葉を換えれば、「ビジョン」。 それを語るべきである。

 では、そもそも、「ビジョン」とは何か。

 この言葉は、世の中に溢れているが、実は、この言葉を正しく使っている例は、かならずしも多くはない。

 「ビジョン」とは、英語で「視覚」という意味。すなわち、「何が見えるか」という意味である。そして、この言葉が、「将来に何が見えるか」という意味で使われるようになり、日本では「未来像」という訳語が使われるようになった。

 しかし、この「未来像」という訳語は、あまり変化のない「静的なイメージ」が強く、かならずしも良い訳語ではない。むしろ、変化や変革、革新や革命が常態となるこれからの時代において、この「ビジョン」という言葉を使うときには、「動的なイメージ」を込めて、次の意味で使うべきであろう。

 「これから、何が起こるのか」

 企画書では、その意味における「ビジョン」を語るべきである。

 すなわち、企画書の最初のページでは、社会や市場や企業において、これから何が起こるのか、その「予言」を明確に語るべきである。

 それはなぜか。

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田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]

1951年生まれ。74年、東京大学卒業、81年、同大学院修了。工学博士(原子力工学)。87年、米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。同時に、米国パシフィックノースウェスト国立研究所客員研究員。90年、日本総合研究所の設立に参画。戦略取締役を務め、現在、同研究所フェロー。2000年、多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論を開講。同年、シンクタンク・ソフィアバンクを設立。代表に就任。2003年、社会起業家フォーラムを設立。代表に就任。2008年、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムのグローバル・アジェンダ・カウンシルのメンバーに就任。2010年、4人のノーベル平和賞受賞者が名誉会員を務める世界賢人会議・ブダペストクラブの日本代表に就任。2011年、東日本大震災に伴い、内閣官房参与に就任。原発事故対策、原子力行政改革、エネルギー政策転換に取り組む。2012年、民主主義の進化をめざすデモクラシー2.0イニシアティブの運動を開始。代表発起人を務める。2013年、全国から3000名を超える経営者やリーダーが集まる場、「田坂塾」を開塾。「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレベルの知性」を垂直統合した「スーパージェネラリスト」への成長をめざし、塾生とともに研鑽を続けている。著書は、知のパラダイム論、未来予測論、地球環境論、複雑系社会論、情報革命論、知識社会論、民主主義進化論、資本主義進化論、産業政策論、経営戦略論、マネジメント論、リーダーシップ論、戦略思考論、プロフェッショナル進化論、社会起業家論、社会的企業論、仕事論、人生論、詩的エッセイ、詩的寓話など、様々な分野において国内外で80冊余。(所感送付先:tasaka@hiroshitasaka.jp
◇主な著書 『知性を磨く - 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社) 2014
『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』(光文社)2015
『人間を磨く - 人間関係が好転する「こころの技法」』(光文社)2016

 


7つの知性を磨く田坂塾

多くの問題が山積する21世紀、目の前の現実を変革するために、我々は、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力という「7つのレベルの知性」を、垂直統合して身につけ、磨いていかなければならない。知性を磨き、使命を知り、悔いのない人生を生きるために、いま、我々は何を為すべきか。現代の知の巨人が語る。

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