ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close-Up Enterprise

中国に最新鋭パネル工場新設へ
シャープ「逆転のシナリオ」の明暗

週刊ダイヤモンド編集部
2011年1月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

テレビ向けの液晶パネル製造で世界トップクラスの技術を持つシャープ。その技術の粋をつぎ込んだ「虎の子」の堺工場(大阪府堺市)のノウハウや技術を使い、2013年までに中国・南京に世界最新鋭(第10世代)の液晶パネル工場を新設する方針を固めたことが、本誌の取材でわかった。その現場を追いかけた。(『週刊ダイヤモンド』編集部 後藤直義、藤田章夫)

視察当日、正門に中国国旗が掲げられた中国政府高官らを乗せたバス

 1月17日午前。大阪府堺市の臨海エリアに広がるシャープの世界最新鋭の工場群「グリーンフロント堺」(敷地127万平方メートル)の正門ゲートに、中国政府関係者らを乗せた1台のリムジンバスが吸い込まれていった。

 目的は水面下で進む新設工場のモデルとなる堺工場の視察だ。最新鋭の液晶パネル工場に加え、材料を提供するガラスメーカーや大手印刷会社も訪問。メンバーには中国の経済政策を担い、国家プロジェクトの許認可に大きな力を持つ「中国国家発展改革委員会(NDRC)」の幹部の姿もあった。

 その中国政府関係者を出迎えたシャープ側は、急きょ海外出張をキャンセルした片山幹雄社長が応対。そうとうな力の入れようであることが見て取れる。

 「中国にとって堺工場は、どうしても欲しい工場だ。これまでと違い、一気にシャープの立場が優位になった」。あるシャープ幹部は、この視察ツアーを前に、中国・南京でのプロジェクトに強い自信をのぞかせた。液晶パネル事業を一大産業に育て上げる考えの中国にとって世界最先端の液晶パネル工場は、喉から手が出るほど欲しい技術が満載だからだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close-Up Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「Close-Up Enterprise」

⇒バックナンバー一覧