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農で1200万円!
【第46回】 2016年12月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
西田栄喜

まずは世帯年収で350万円!
「脱サラ農家」で成功する
はじめの一歩とは?

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借金、補助金、農薬、肥料、ロス、大農地、高額機械、宣伝費ぜんぶなし!
しかも、夫婦2人、初期投資は143万円だけ!
なのに、年間売上1200万円、所得(利益)600万円も「幸せに稼いでいる」人物が、石川県能美市にいるという。
東京から金沢まで約2時間半、そこから在来線で30分。そこにそびえ立っていたのは……ビニールハウス4棟、サッカーコートの半分、通常農家の10分の1の耕地面積=たった30アールしかない「日本一小さい専業農家」で、「菜園生活 風来(ふうらい)」代表の西田栄喜氏(48)。
かつてオーストラリア中をオートバイで走っていた西田氏は、元バーテンダー、元ホテル支配人だったという。
いま、風来で「怪現象」が起きている。
それは、2000円の野菜セットに送料2800円(沖縄)出す人もいて、野菜セットは「3週間待ち」というのだ。
日本海を臨む「日本一小さい農家」で、いったい何が起きているのか?
『農で1200万円!――「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩』が発売された著者に、「脱サラ農家」で成功するはじめの一歩について語ってもらおう。

「はじめの一歩」を踏み出すには

西田栄喜(にした・えいき)
菜園生活「風来」(ふうらい)代表。大学卒業後、バーテンダーとなる。その後、ビジネスホテルチェーンの支配人業を3年間勤務。その後帰郷し、1999年、知識ゼロから起農。小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1以下の耕地面積である30アールの「日本一小さい専業農家」となる。3万円で購入した農機具などで、50品種以上の野菜を育て、野菜セットや漬物などを直売。生産・加工・販売を夫婦2人でやりながら、3人の子どもたちと暮らす。借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なしなど、“ないないづくし”の戦略で、年間売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。基準金額95%未満でも105%超でも反省する「売上基準金額経営」を実践。地域とお客さんとのふれあいを大切に、身の丈サイズで家族みんなが明るく幸せになる農業を行う。著書に『小さい農業で稼ぐコツ』がある【風来HP】
http://www.fuurai.jp/

 では、いよいよ農的暮らしに向けて、はじめの一歩を踏み出すにはどうしたらいいか、解説していきましょう。

 最近は大型野菜直売所も増えましたし、ネット販売の環境もそろってきて、以前よりは独立のハードルは低くなりましたが、それでも脱サラして一歩を踏み出すのは勇気がいるものです。私もまったくそうでしたから。

 新しいことをするのにリスクがないものはありませんが、失敗しないためには、想定されるリスク分散が不可欠。その面でも、「小さい農」だと、リスクは最小限に抑えられます。

 ここでは、「私が起農した頃に知っておけば……」という想いを込めて、ノウハウと心構えを紹介します。準備の準備段階から起農後の悩みまで、いろいろなヒントを詰め込みました。

 ここ数年で世の中も大きく変わっているので、今、この時代に起農するにはどうしたらいいのか、という視点で見ていきます。

成功している人は、
すぐ実行した人だけ!

「アイデアの賞味期限は短い」と言います。

 思いついたときには最高のアイデアと思っても、時間が経つうちに、どんどん色あせてきて、やはり失敗するのでは、と動けなくなります。
 ただ、新たな道に進んで成功している人は、すぐ実行した人だけです。
 少しでも、できるところから実践するのが成功への近道。

 また、「学ぶ」の語源は「マネぶ」のように、これはいいと思ったことはどんどんマネてください。
 私がすべて体験してきたことをもとにしているので、実践的な内容となっているはずです。
『農で1200万円!』の冒頭にあった「農業は最も幸せに稼げる仕事である!」をここで体感していただければと思います。

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西田栄喜 

菜園生活「風来」代表。1969年、石川県生まれ。大学卒業後、バーテンダーとなる。オーストラリアへ遊学後、ビジネスホテルチェーンの支配人業を3年間勤務。その後帰郷し、1999年、知識ゼロから起農。小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1以下の耕地面積である30アールの「日本一小さい専業農家」となる。3万円で購入した農機具などで年間50種類超の野菜を育て、野菜セットや漬物などを直売。SNSなどでお客さんとダイレクトにつながり、栽培・加工・直売・教室を夫婦でやりながら、3人の子どもたちと暮らす。借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なしなど、〝ないないづくし〟の戦略で年間売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。前年対比プラス・マイナス5%以内に売上を持っていく「売上基準金額経営」を実践。基準金額の95%未満でも105%超でも反省する。小さいからこそ幸せになれるミニマム主義を実践。地域とお客さんとのふれあいを大切に、身の丈サイズで家族みんなが明るく幸せになる農業を行う。著書に『小さい農業で稼ぐコツ――加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円』がある。多くの新規就農者の相談に乗りながら、全国各地からの講演依頼も多い。


農で1200万円!

◆8/30火曜~12/15まで51回連載。石川県能美市に小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1の面積30アールの「日本一小さい専業農家」風来(ふうらい)がある。「借金ゼロ、補助金ゼロ、農薬ゼロ、肥料ゼロ、ロスゼロ、大農地ゼロ、高額機械ゼロ、宣伝費ゼロ」、労働力は夫婦2人で売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。しかも初期投資は143万円だけ、中古の3万円の農機具がメインプレーヤー。バーテンダー、ホテル支配人を経て、知識ゼロで脱サラ起農した著者。2000円の野菜セットに送料2800円(沖縄)を出すお客も! 夫が無農薬・無肥料の安全な野菜を、妻がシフォンケーキやキムチなどの加工品を担当。SNSで顔が見える関係を構築しつつ、子ども3人を含む家族5人が幸せに稼げる「ミニマム主義」を提唱。 農家と一般人との「農コン」を開催。面白く役に立つ本です!

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