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成毛眞・おくだ健太郎のビジネスマンよ歌舞伎を学べ

老舗にこそ反骨心と革新性が求められる理由

成毛眞・おくだ健太郎
【第12回】 2016年12月3日
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歌舞伎は武士ではなく町人に支持されてきた文化。反骨や冒険は不可欠だった

今見ている新作は
未来の人が見る古典である

成毛 和菓子の「とらや」のサイトをご覧になったこと、ありますか?

おくだ ないですね、何があるのでしょう。

なるけ・まこと
1955年北海道生まれ。中央大学商学部卒。マイクロソフト日本法人社長を経て、投資コンサルティング会社インスパイア取締役ファウンダー。書評サイト「HONZ」代表。『本棚にもルールがある』(ダイヤモンド社)『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)『教養は「事典」で磨け』(光文社)など著書多数。
Photo by Kazutoshi Sumitomo

成毛 和菓子一つひとつに解説がついているんですが、初出年代についても書いてあるんですよ。たとえば羊羹製の“綾巻”なら延享3(1746)年、生姜入りの焼き菓子“残月”なら正徳元(1711)年といった具合です。こういった古いものに交じって、平成17(2005)年の“柚子ごよみ”などもある。 

おくだ それは面白そう、あとで見てみます。長く続いているとらやも中では新陳代謝が行われているんですね。

成毛 老舗って案外と革新的なんです。片岡愛之助さんがフラメンコを取り入れた『GOEMON 石川五右衛門』に主演したときには、フラメンコギターの売り上げが伸びたともいわれていますが、今は新作とされている歌舞伎も、いいものは何年か経っても古典として残るでしょう。

おくだ 新しいものは古いものと争って、残っていけるかが決まります。ですから新作を見るときには「これは残っていくのかな」という視点で見ることもできますね。

成毛 その点では、未来を見ているようなものですね。

おくだ 同じ伝統芸能でもお能のように守ることを大事にしているものもありますが、歌舞伎は、自由な部分ではかなり遊んでいます。『仮名手本忠臣蔵』の七段目は酒席が舞台になっていますが、そこでは仲居や幇間を演じる役者さんが、アドリブで時事ネタなども取り入れます。

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HONZ代表の成毛眞氏が、イヤホンガイドで定評のある歌舞伎ソムリエおくだ健太郎氏に歌舞伎の楽しみ方を聞く連載対談。多忙なビジネスマンでも、年に1回は歌舞伎座に足を運ぶことで得られるメリットは何か、歌舞伎をビジネスに応用する方法、代々続き三歳でデビューする歌舞伎役者の魅力とは、観劇後の銀座・築地での食事などなど、多角的に話題を提供する。

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