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みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

“余計なつぶやき”で内定を逃す就活生が急増中!?
社会人も他人事ではないブログ、ツイッターの落とし穴

石渡嶺司 [大学ジャーナリスト]
【第12回】 2011年2月8日
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よくある光景~かくもネットでこける人

 「福ちゃんはお誕生日会に呼ばないの?」
 「あの子、嫌い。だっていつも他の子の悪口ばっかり。私がいないと私の悪口ばっかりって、×ちゃんも言ってた」
 「あらそう、それなら仕方ないわねえ」

 「去年も応募していたC大学手帳研究会、今年も応募していて、良い企画書じゃない。これなら、今年は助成金も出せるでしょ」
 「いやー、あそこはやめておきましょう。去年、落選したとき、代表の鹿家福吉がブログでうちの悪口書きまくったんですよ。『玄界灘うまか財団の学生団体応援企画に応募するも落選。ここの担当者はうちの素晴らしさをわかっていない』って。他にもブログ読む限りでは危なっかしいです」
 「なんだ。じゃ、候補から外しておこう」

 「内定者が1人辞退したから、最終選考不合格者から繰り上げで1人内定を出さないと。次点だった鹿家でいいんじゃないか」
 「鹿家はやめましょう。最終選考落ちの直後にうちの悪口、ネットで書きまくっていますから」
 「なんだ。じゃ、他の学生にしよう」

 「今度の特集でちょっと目新しいヤツに書かそう。鹿家なんかどうだ?中小企業出身ながら面白いの書くじゃないか」
 「鹿家?ダメダメ。去年も似たような特集やったとき、『あの特集は最悪。目新しい論客がいない。俺に声かけないなんて編集者は勉強不足もいいところ』なんて自分のブログに書いちゃう人ですよ」
 「なんだ。じゃ、他に話を回そう」

 「今度の市長選候補、誰にする?ジャーナリストの鹿家福吉はどうだ?」
 「ダメですよ。市長選に出たいのが見え見えなくせに、ブログでは大衆迎合的な悪口だけ。そのくせ、うちにも×党にも関係者にはごますり。誰も相手にしていません」
 「なんだ、じゃあやめよう」

 こうして、鹿家福吉は気付かないうちに、好きな子のお誕生日会にも呼ばれず、欲しかった企業財団助成金ももらえず、志望企業の補充内定ももらえず、憧れていた雑誌の論客になれず、悲願だった市長選候補にもなれず、年老いていきましたとさ。

 めでたし、めでたし?

 別の人がめでたくなって、本人は気づいていないから「めでたし」でしょ、そりゃ。

※ここまでの話はフィクションです

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石渡 嶺司 [大学ジャーナリスト]

1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。日用雑貨の営業の派遣社員、編集プロダクションなどを経て2003年に独立。日本全国350校を超える大学を調査、とくに就職活動をめぐって、学生や大学就職課、教職員団体、あるいは高校生向けに積極的な執筆や講演活動を行う。主な著書に『就活のバカヤロー』『最高学府はバカだらけ』(以上、光文社新書)、『ヤバイ就活!』『就活のバカタレ!』(以上、PHP研究所)などがある。


みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

「第二次就職氷河期」といわれる現在。学生、企業、大学、親など、取り巻く関係者すべてに悲壮感が漂っている。こうした悲壮感が漂うなか、彼らの実態とはどのようなものなのか。その様子を時系列で追いながら、誰が就活を悲惨にしているのか、“犯人”を探る。

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