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大事なことに集中する
【第2回】 2016年12月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
カル・ニューポート

コンピュータ科学者の私が自宅で
コンピュータに触れない理由
大事なことに集中するため「連絡が取りにくい人」になる

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SNSやメール返信に気を散らされて、私たちは一つのことに集中して取り組み、深く考える能力が衰えているのではないか? そんな問題意識をもった気鋭のコンピュータ科学者が、ブログで「ディープ・ワーク」という考えを発表したところ、大評判となり、書籍化された。その日本語版『大事なことに集中する』の抜粋連載第2回は、著者自身がいかにしてディープ・ワークに心酔するようになったかを語る。

ますます価値が高くなる
「ディープ・ワーク」の能力

前回で二つの思考の筋道を見てきた。一つはディープ・ワークがどんどん稀少になっていること、もう一つはその価値がどんどん高まっているということだ。これらを結び合わせて、本書で述べるすべての基礎となる考えにすることができる。

ディープ・ワークの仮説:ディープ・ワークをおこなう能力は、現在の経済状況下ですます「価値が高く」なっていると同時に、能力自体はますます低下している。その結果、このスキルを磨き、それを仕事の中心にする少数の人だけが成功するだろう。

 本書の目的は二つあり、二部に分けて追究する。一つ目は第1部で、ディープ・ワークの仮説が真実であることをあなたに納得してもらうこと。二つ目は第2部で、あなたの頭脳を訓練し、業務習慣を変えてディープ・ワークを仕事の中心にすることで、この現実を生かすすべを学んでもらうことだ。ただその前に、私自身がどのようにしてディープ・ワークに心酔するようになったかをお話ししたい。

著者が博士号を取得したMITのキャンパス
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山本 一成 著

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<内容紹介>
最強の将棋AIポナンザの開発者が超重要技術、「機械学習」「深層学習」「強化学習」を解説。そのうえで「知能とは何か」という問への回答を示す意欲作です。自らの手で人工知能を創り、将棋名人と並ぶまでに成長させてきた著者が腹落ちしたことだけを書いているので、世界一やさしく面白い人工知能の本になっています。

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カル・ニューポート[Cal Newport, Ph.D.]

2004年にダートマス大学で学位を、2009年にマサチューセッツ工科大学(MIT)においてコンピュータ・サイエンスでPh.D.を取得。2011年からジョージタウン大学准教授。教鞭をとる傍ら、ブログ「Study Hacks」(http://calnewport.com/blog/)で学業や仕事をうまくこなして生産性をあげ、充実した人生を送るためのアドバイスも行っている。
著書にHow to Win at Collegeをはじめとする学生向けのハウツー本シリーズや、So Good They Can’t Ignore Youがあり、同書は『インク』誌の「2012 年起業家のためのベストブック」、『グローブ・アンド・メール』紙の「2012年ビジネス書ベスト10 」に選ばれた。学生向けのハウツー本シリーズは、これまでに12万部以上を売り上げ、ハーバード、プリンストン、MIT、ダートマス、デュークといった名門大学に招待されて講演を行っている。


大事なことに集中する

SNSやメール返信に気を散らされて、私たちは一つのことに集中して取り組み、深く考える能力が衰えているのではないか? そんな問題意識をもった気鋭のコンピュータ科学者が、人気のブログ「Study Hacks」で「ディープ・ワーク」という言葉で自らの考えを発表したところ、直後に149ものコメントがつくなどたちまち大評判となり、テレビやブログで取り上げられ、『DEEP WORK』というタイトルで書籍化された。本連載ではその日本語版『大事なことに集中する』から一部を抜粋して紹介する。
 

「大事なことに集中する」

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