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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

「公的債務を管理できれば人類の破滅は避けられる」
~“知の巨人”ジャック・アタリ 特別インタビュー

『国家債務危機』著者/プラネットファイナンス会長

週刊ダイヤモンド編集部
2011年2月21日
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2006年に出た『21世紀の歴史』で、08年に起こる米国発の世界金融危機の勃発を予見していたことから、母国フランスばかりでなく、世界中で注目が集まっているジャック・アタリ氏。06年の問題意識の流れを汲む3冊目の本が出版された。その『国家債務危機』の内容と過去のアタリ氏の考え方のベーシックな部分を、あらためて聞いた。
(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)

──著作は50冊を超える。政治・経済の時事問題を扱った本から、マルクスやガンジーの伝記、戯曲、児童書まで書いているアタリさんは、「3~4人いるに違いない」「チョコレートと赤ワインが主食で、毎日3時間しか眠らない」などの伝説がある。60代後半の現在でも、世界中を飛び回れる秘訣は、どのようなところにあるのか?

ジャック・アタリ(Jacques Attali)
『国家債務危機』著者/プラネットファイナンス会長。1943年、アルジェリア生まれ。14歳でパリに移住。博学卓識で知られる現代フランスを代表する知識人で、EU誕生の陰の立役者。91年、欧州開発復興銀行の初代総裁。 98年には、小口の無担保融資で発展途上国を支援する国際NPO「プラネットファイナンス」を創設した。現在は、サルコジ大統領の政策アドバイザーも務める。
Photo by Masato Kato

 ははは。睡眠時間は、3時間ではなく4時間だ。確かに、チョコは好物でよく食べるし、頭の回転にもよいかもしれない。だが、赤ワインは、その限りではない。

 私にとっては、「日本人のあなたはなぜ黒髪なのか?」ということと同じように、それが自然体だということにすぎない。

──日本でも翻訳本が出たばかりの『国家債務危機』は、フランスのサルコジ大統領が組織した諮問委員会の第2次報告書でまとめた理念を、一般読者向けに解説したものだといえる。アタリさんはその委員会を仕切る委員長だが、今回の本ではどのようなメッセージを打ち出しているのか?

 新刊の『国家債務危機』で取り上げたテーマは、人類の公的債務の歴史と現在の状況(問題)、そして将来的に想定される未来だ。

 端的にいえば、世界中で問題が顕在化している“公的債務”(国の借金)が制御不能に陥れば、人類には破滅が待ち受けている。だが、新しい枠組みで公的債務を上手に管理することができれば、人類は破滅を免れるばかりか、将来の経済成長に向けて事態を好転させることが可能になる──。そのような問題意識で本書を書いた。

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