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医師が語る、心を整え、人生を楽にするコツ
【第1回】 2017年1月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
矢作直樹

孤独や嫉妬に悩まず、
心身ともに健康に生きるには

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この人生は一度きり。だから気楽に生きないともったいないですよ。
寂しい、虚しい、という思いに悩まされたら、こうしてほんの少し視点を変えてみるだけで驚くほど気分が晴れてきます。

寂しさを感じたら、
好きなことに集中してみる

 ほんの少しでもかまいません。何かに集中できる時間を持つと、心持ちが変わると思います。
 もちろん、自分の仕事に集中することは大切です。でも、あなたはその仕事をするためだけに、この世に生まれてきたわけではありません。
 私たちは皆、多種多様な学びを得るために、この世界に生まれてきました。
 本を読む、風景を眺める、瞑想する、楽器を弾く、運動する……、好きなことなら何でも結構です。1日10分でいいので、あなたが没頭できる一人の時間を作れるといいですね。

 この没頭という状態が、とても重要です。
 禅の世界では「三昧」という言葉がありますが、これは雑念を消した状態です。つまり、妄念(不浄な心)が一切ない、澄みきった状況です。澄みきった心の状態で何かに集中する、これこそ「魂が喜ぶ時間」です。

矢作直樹(やはぎなおき)
東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。

 何かに集中できる時間は、日常で感じる寂しさや虚しさから解放してくれます。
 寂しさや虚しさは心が揺れ動く際に入り込んでくるもので、心がしっかり集中している時には入り込んではこないものです。寂しさや虚しさを完全に排除することは難しくても、寂しさや虚しさにとらわれる必要はありません。
 誰にもどこからも一切しばられず、自由に感じ、自由に行動でき、好きなだけ無邪気に追求を許される時間、これが集中することの意義です。
 周囲に不利益を与えたり、迷惑をかけない限り、好きなことに一人で集中することは大いに喜ばしいことです。

 もしも時間が許せば、私は旅に出ることをお勧めします。旅には大きな意味があります。自分の居場所を変えることで、日常では味わえない刺激が得られるからです。
 自分が普段と違う場所にいると、人間は好奇心と警戒心がないまぜになった緊張感を適度に持ちます。この緊張感が大切で、適度の緊張感が心身の健康をもたらしてくれます。

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矢作直樹(やはぎ・なおき)

東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。
著書には『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』『悩まない』(以上、ダイヤモンド社)など多数がある。


医師が語る、心を整え、人生を楽にするコツ

私たちとって最も大切なこと、それは「時」をどう使うか、ということでしょう。有効に活用するのか、それとも何となくやり過ごすのか。あの世は存在し、人は輪廻転生して生まれ変わるものだとしても、今回の人生は一度きりのものです。だからこそ、気楽に生きないと、もったいないではないですか? 人は、自分を変えることができます。見た目だけでなく、心や考え方や行動さえも含めた変化が可能です。言い訳をやめて、ほんの少しだけ考え方や心持ち、習慣などを変えてみると、人生が見違えるように感じられてくるのを実感できるはずです。救急医として数々の生と死に接してきた医師が悔いのない人生を送るために必要な、心身の健康と幸福のヒントを語ります。

「医師が語る、心を整え、人生を楽にするコツ」

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