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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

ヒモ夫・不倫夫と死別したら、義父母の介護は誰が?離縁する妻増加中(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第47回】 2017年1月21日
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離婚すれば義理の両親との姻族関係も終了するが、死別の場合は姻族関係終了届を出さなければ姻族関係は継続する

 「もし僕に何かあったら、妻は僕の父や母の面倒を見てくれるだろうか」

 2017年早々、先行きが不透明すぎて思わず、そんなことが頭をよぎったことはありませんか?これは過去に大病を経験した人に限らず、誰しも起こり得る心配事の1つです。今までの結婚生活を少し振り返ってみてください。わがまま放題に振る舞ってきて妻に迷惑をかけたり、(夫の)母が癇癪持ちで妻と折り合いが悪かったり、仕事人間で家庭を顧みず、両親のことを妻に任せっきりだったり……。胸に手を当ててみてください。少しでも心当たりがあれば、未亡人の妻が夫の両親と縁を切って、家を出て行き、両親の介護を放棄しても不思議ではないでしょう。

 ところで離婚と死別の違いは何でしょうか?盲点になりがちなのは「亡夫の両親との関係」です。血のつながっていない親戚関係のことを法律上、「姻族」と呼びますが、離婚の場合、離婚届を提出すれば、夫と妻の関係だけでなく、妻と夫の両親の関係も同時に消滅します。

夫と死別し、義父母との
「姻族」を解消するには?

 一方、死別の場合は夫が亡くなっても妻と夫の両親は「姻族」のままです。もし、世話をしたり、面倒をみたり、介護をしたりするのが嫌で、義理の両親との関係を完全に断ち切りたい場合、どうすれば良いのでしょうか?

 役所には「姻族関係終了届」という届出があります。この届出用紙に記入し、役所に提出することで、正式に夫の両親との縁が切れます。夫の両親の承諾は必要なく、妻が単独で行うことができます。法務省の統計によると「姻族関係終了届」の届出件数は、10年前と比べ1.5倍も伸びており、夫の親戚とのしがらみを断ちたいという妻が増えていることの表れでしょう。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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