トランプの票田「錆びた工業地帯」、実は目覚ましく復活※写真はイメージです

 トランプ大統領は、ラストベルトの労働者に支持されたといわれる。「ラストベルト」とは、「さびついた工業地帯」という意味だ。そこは、本当にさびついて、どうしようもない地域なのだろうか?

 グーグル・ストリートビューで見ると、意外な実態が浮かび上がる。

「アメリカで最も惨めな都市」だった
クリーブランドは復活した

 ラストベルトの典型は、クリーブランド、ピッツバーグ、デトロイトなどだ。まず、クリーブランドを見よう。

 ここは、五大湖上を運ばれてきたミネソタ産の鉄鉱石と、鉄道で運ばれてきたアパラチア産の石炭が積み下ろされる地で、鉄鋼産業や自動車産業が発達した。1920年には人口が約80万人となり、全米第5の都市になった。

 しかし、60年代以降、重工業は衰退し、市も貧しくなった。78年には、債務不履行に陥った。

 市は衰退の一途をたどり、60年代から70年代にかけては、Mistake on the Lake(湖岸の過ち)と呼ばれた。一時は、「アメリカで最も惨めな都市」とされた。確かにさびついてしまったのだ。

 では、現在はどうか?

 これはグーグル・ストリートビューで見るクリーブランドの中心街だ。

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