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緊急連載:被災地に入ったボランティア医師の奮闘日誌

海水の引かない道を進み、
瓦礫の山を登りつつの戸別訪問
――被災地に入ったボランティア医師の奮闘日誌③

裴 英洙
【第3回】 2011年3月26日
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3月11日に発生した東日本大震災。多数の死傷者が出て、壊滅的な打撃を受けた被災地・石巻の赤十字病院へ、日本医師会が派遣する災害医療チーム「JMAT」(ジェイマット)の一員として派遣された30代医師の現場レポートを、可能な限りリアルタイムに更新していく。災害そして医療の現場で、日々何が起こっているのか。

日中の避難所は
人影がまばら

 災害支援2日目の今日(3月25日)は、石巻市内の住宅を戸別訪問することになった。

 朝7時から石巻赤十字病院内の災害対策本部で開かれたミーティングでは、ある避難所に訪問することになっていたが、そこに行くとすでに地元の医師会等で結成されたチームが診療していた。

 いったん石巻赤十字病院に戻って再び指示を仰ぎ、被害の大きい海沿いの石巻市不動町~湊町の各家庭に回ることになったのだ。

 被災地というとイコール「避難所」という印象が強い。避難所となった小学校や公民館を巡回するだけならこれほど多くの医療チームは必要ないだろう。天気が良いと被災者たちは昼の間だけ避難所を離れ、自宅付近で家財道具を探したり行方不明者を訪ね回ったりしているので、日中は避難所も人影がまばらだったりするからだ。

各家庭を回る、
「医療版御用聞き活動」の開始

 現地に来てわかったことがある。

 被災者の中には、住宅の1階部分のみ被災したので2階で生活をしている人もいれば、津波には襲われなかったものの電気や水道といったライフラインが壊滅的な人もいる。そのような被災者たちが積極的に医療支援を求めているかというとそうではない。

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