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食料不足、ストレスなどで深刻化する被災地の食事情
極度に疲労した心身を守る正しい食事、栄養の摂り方

市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]
【第32回】

今回は、国内でいち早くビタミン外来を立ち上げた千葉県の稲毛病院整形外科・健康支援科部長、昭和大学医学部 統合医学科兼任講師 佐藤務先生に東日本大震災の被災者の方と被災地で活動する全ての方に知って頂きたい非常時の栄養の摂り方について御寄稿いただきました。佐藤先生は『医者がすすめるビタミン外来』など数多くの著書があり、早くからビタミンやミネラルの不足が招く心と身体の問題に注目されていました。被災地で思うように栄養が摂れない方、またストレスから食べ物がのどに通らない方にもぜひ役立てていただきたいと思います。

<被災者のみなさまへ>

 私たちが生きていくためには、食や睡眠、運動だけでなく、家族、友人、仲間、生活の場、そしてより良い環境がなければいけません。特に私たち人間は、人間同士が生きるための“心の一部”となりあっていますから、大切な方々を失った方々は、自分自身の一部を失ったと同然であり、その喪失感や悲しみ、心の傷の大きさは計り知れないと思われます。

 またご無事だった方も、経験したことない強い地震と考えられないような津波に遭い、生命の危機にさらされ、その後、前触れなく頻発する震度5近い余震や原発事故による被曝の恐怖を体験されています。さらに家屋や仕事を失い、人生設計を破壊された憤り、不安や焦燥感などで心身ともに深く傷つかれているとお察しいたします。病気で治療中の方には、薬や透析などの治療を早急に継続しなければ命に関わる方も大勢いらっしゃることでしょう。

 今回の大震災は、あまりに多くの方の命を一瞬のうちに奪っており、身体の損傷に加え、さまざまな面で心の傷が大きい災害と思われます。私たちがどんな慰めの声をかけてもその悲しみや悔しさ、そして大きな心の傷をうめ合わすことは出来ないことはわかっていますが、少しでも皆様がこれ以上傷つかないようお役に立てればと思い、栄養の面からアドバイスをさせていただきます。

被災地で生じうる栄養失調や欠乏症
心と体を健康にする食事の摂取方法

 被災された方の中には、あまりのショックや、衣食住等が全く満たされない劣悪な環境下にさらされたことで、食事ものどを通らない方、寒さや不安で眠れない方、心身の極度の疲労感で体を動かせない方、うつ状態で何も考えることができなくなっている方が沢山いらっしゃることと思います。この状態は、今後心身がさらなる危機的状況に陥る前兆といえます。

 その背景にあるのが、精神面では無意識の領域に存在した大切な家族や仲間、故郷という心の糧を失ってしまっていること、さらに身体面では無意識のうちに存在する糧である栄養や睡眠や運動が失われていることです。この心身の無意識の代謝領域から私たちの心と体のエネルギー代謝が生まれてくるのですから、失われているこの無意識の代謝の糧を意識して、摂取、補給していかなければなりません。

 生命および健康維持には、栄養学的にはまず必須栄養素の補給を意識しなければなりません。それが3大栄養素(糖質・蛋白質・脂質)とビタミン・ミネラルです。これらの5つの栄養を意識し、きちんと補給することでそれらをバランスよく体だけでなく脳にまで回すことが重要です。

 体と心の栄養は重複している部分が多いのですが、一部相反したり競合する部分もあるため、単に体だけを意識して偏った栄養摂取をすると心が停滞し、うつ傾向を招くことがあります。その辺も考慮して食と補助食品の摂り方を(心に配慮して)アドバイスしたいと思います。

 基本となる食事の食材には栄養価がまちまちであったり、鮮度に問題があったりと弱点があります。それを補うのが補助食品ですが、上手く利用すれば少量で確実に必須の栄養素が摂取できます。今後食事および栄養摂取が不安定な状況が長く続くことが予測されますので、食に加え上手く補助食品も利用し、さまざまな心と体の栄養失調や栄養の欠乏症、それに伴うさまざまな心身の疾病という2次災害を防ぐことが重要です。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


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