バレンタインの同調圧力に皆さん疲れ気味

 女性が意中の男性にチョコレートを贈る(日のはずだった)バレンタインデーが今年も終わった。バレンタインデー当日の2月14日を、皆さんはどう過ごしただろうか?

 最近ではバレンタインもさまざまな楽しみ方がされているようで、義理チョコ、友チョコ、自分チョコ、さらには男性から女性に贈る逆チョコや、男性が自らに贈る俺チョコなるものまであり、バレンタインの多様さはまさに百花繚乱の様相を呈している。

 こうした何でもありな感じが実に日本人らしいし、新しいトレンドを必死に作ろうとするメーカーや広告代理店側の節操なさも含めて、もはや季節の風物詩になっている。

 季節の風物詩といえば、毎年恒例の革命的非モテ同盟による「バレンタインデー粉砕デモ」が2月12日に行われた。今年で、10回目の開催になるそうだ。デモや社会運動のパロディ的活動かと勝手に思い込んでいたが、ハフィントンポストの報道によると、一概にそうとも言い切れない部分がある。報道によると同団体の広報担当(代表代行)の秋元貴之氏は、バレンタインを「ジェンダー的な要素を過剰に押し付けており、LGBTなどを含む性的マイノリティへの圧迫にもつながる」と批判したという。

 また、デモに参加した40代の女性は「義理チョコは廃止すべきだと思う。私は派遣社員だが、チョコの金銭的な負担も大きい」と話したそうだ。なかなか切実な訴えである。嫌なら参加しなければいいとも思うが、バレンタインは職場での重要な“社交手段”になっており、不参加を貫くのは難しい。女性同士でお金を出し合って義理チョコを共同購入するケースもあり、「私は興味がないので」というわけにはいかないのだ。