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身近な人ががんになったときに役立つ知識
【第18回】 2017年2月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
内野三菜子

がん治療後の「食事」で
気をつけることは?

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TBS系テレビ「爆報!THEフライデー」でも紹介された『身近な人ががんになったときに役立つ知識76』。現役の国立病院の内野三菜子医師が、がんの主治医に聞きにくいようなことや、知っておいたほうがいいことなどを解説した本が話題になっています。
この連載では、その本の中から気になるところを、再編集して紹介していきます。

退院した後の食事で
「食べてはいけない」ものはある?

 がん治療後の食事はどんなものがいいの?

 がんになったからといって、「これを食べてはいけない」というものはありません。アルコール類は控えたほうがいいですが、食事については、担当の医師から特別な指示があった場合をのぞいて、何を食べてかまいません。

 ですから、がんの治療後も「1日3食を規則的に、栄養バランスのとれた食事を、よく噛んで食べる」という基本を守ることが大切です。

 栄養をきちんと摂取することで、疲れにくく、感染症にかかりにくい体を作ることができますが、その源となるのは毎日の食事です。
 エネルギー源となる主食(ごはん、パン、麺類)に加えて、血や肉となるタンパク源(肉、魚、卵、豆類、乳製品)、体の代謝を整えるビタミン・ミネラル(野菜、海草、果物)を組み合わせて、バランスのよい食事を心がけてください。また、よく噛んで食事をすることで、胃腸の負担が軽くなるので、がんになる前の「2割増しでよく噛む」ことを意識してください。

 ただし、手術や抗がん剤の治療のすぐあとは、副作用で傷の痛みや強い倦怠感があり、食欲がないこともあるでしょう。その場合は、無理をしないで食べられるものから口にするようにしましょう。

 胃がんや大腸がんの手術の後、退院してからは、特に調子が悪くなければ何を食べても構いませんが、あえて気を付けるとしたら、繊維質の食物は胃腸に負担をかけるので、海草類やきのこ類、根菜類は避けたほうが無難です。これらのものを食べるときは、体の状態に合わせて軟らかく煮込んだり、小さく刻んだりして、消化しやすいように工夫をしてみてください。

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東京都出身。国立国際医療研究センター国府台病院 放射線治療室長。
聖マリアンナ医科大学放射線科、埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科を経て、カナダ・トロントのプリンセスマーガレット病院放射線腫瘍科にて、日本人初のクリニカルフェローとなる。並行してトロント大学オンタリオ教育研究所(大学院)医学教育学にて修士号取得。帰国後、国立国際医療研究センター病院を経て、現職。日本医学放射線学会専門医(放射線治療)、がん治療認定医。
 


身近な人ががんになったときに役立つ知識

今「がん」に関する情報があふれています。しかし、情報が多すぎ本当に正しい情報はなんなのか……と迷う人が多いのも事実です。
そこで、がん患者さんに日々接している現役の国立病院の内野三菜子医師が、がんの主治医に聞きにくいようなことや、知っておいたほうがいいことなどを解説、まとめた書籍『身近な人ががんになったときに役立つ知識76』より、その中で気になるところを紹介していきます。
 

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