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10年後、君に仕事はあるのか?
【第9回】 2017年3月14日
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藤原和博

子どものコミュニケーション力を伸ばす「ナナメの関係」とは?

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AIの台頭や一層のグローバル化、就活の地殻変動などの影響で到来する「仕事が消滅する時代」。そんな時代に向けて必要な「子育て」とは?「高校生に語りかける」形式が読みやすいと保護者からも話題になっている教育改革実践家・藤原和博氏の最新刊『10年後、君に仕事はあるのか?』の内容から、子どものコミュニケーション力を伸ばす「ナナメの関係」を解説する連載第9回。

コミュニケーション力を伸ばす「ナナメの関係」

 世代を超えた先輩・後輩との関係のことを、僕は「ナナメの関係」と呼んでいます。その地域に住んでいるおじさん、おばさんとの関係や、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟との関係などがそうです。

 教師と生徒の関係は「タテの関係」、親子の関係も「タテの関係」、それに対して、同世代の友だち同士の関係は「ヨコの関係」。それらと区別しているのです。「タテの関係」は基本的に上下がはっきりしていますから、君は従うか反発するかの二者択一になりがちで、コミュニケーション能力を鍛えるにはあまりふさわしくないんです。「ヨコの関係」では、興味のあるタレント、テレビや部活の話に花が咲くでしょう。親友には、好きな人のことや悩みの相談もするかもしれません。

しかし、友人との会話は、チャットのような独り言の応酬になりがちなことに君自身は気づいていましたか?

 独り言の応酬というのは、合間合間にひたすら自分の話をしていくような会話のことを指します。「昨日、このテレビ見た」と友人が言うと、君が「僕はこっちを見た」と、自分のしたことや感想を独り言のようにつぶやくマナーで会話が続きますよね。これだと、相手を傷つけてしまう心配がないので仲良しを続けるには好都合なのですが、コミュニケーション技術を高めることにはならないのです。

 友だち同士のシチュエーションでは、意見を戦わせるようなこともないでしょう。

 コミュニケーション能力を伸ばすのは、「ナナメの関係」の第三者との会話です。親子やよく知っている先生とも違うし、友だちでもないから、相手のアタマのなかにある情報を想像して会話しないと理解しあうことができません。

 相手のことがわからないから、どういう切り口でコミュニケーションし、関係を結ぶかを試行錯誤せざるをえない。だから、「ナナメの関係」の知り合いが豊かになると、君のコミュニケーション能力を向上させる機会も豊かになることになります。

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    藤原和博(ふじはら かずひろ)

    教育改革実践家。奈良市立一条高等学校校長。元リクルート社フェロー。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務める。2008年~2011年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016年、奈良市立一条高等学校校長に就任。 『人生の教科書[よのなかのルール]』『人生の教科書[人間関係]』(いずれも、筑摩書房)など人生の教科書シリーズ、『35歳の教科書』(幻冬舎)、『坂の上の坂』(ポプラ社)、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)など著書多数。

     


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    「10年後、君に仕事はあるのか?」

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