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スポンサー企業が内定でも
なお不透明な武富士再建策

週刊ダイヤモンド編集部
2011年4月20日
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スポンサーに名乗りを上げていたJトラストは、管財人が公平でない可能性がある、としてプレスリリースを出した

 会社更生法により再建を目指している消費者金融・武富士のスポンサーが内定した。優先交渉権を獲得したのは韓国の消費者金融最王手・A&Pファイナンシャル。順調に行けば4月末には決定するが、まだ紆余曲折がありそうだ。

 「スポンサー選定過程における(中略)公平性、透明性が担保されていない可能性が非常に大きい」

 有力候補といわれていた中堅ノンバンクのJトラストは、スポンサー決定直前の8日に突然、選定プロセスから撤退すると発表した。

 その際に出したリリースでは、「最終入札金額は『金310億円』及び承継対象従業員は『700人』」と、異例ともいえる入札条件を開示。他社よりも有利な条件を出したのに選ばれなかったのはおかしいと、決定過程を管理する管財人に異議を唱えたのだ。

 武富士のスポンサー選びでは、雇用継続を重視。Jトラスト、A&Pはその条件をクリアしたものの、「Jトラストが所属する、ネオライングループの法令を軽視する行動が問題視された」(スポンサー関係者)との見方がある。

 これで困ったのはA&Pだ。提示した入札金額はJトラストを下回っていた模様。今後、それより高値で買収しなければ、約100万人もいる武富士の債権者への弁済額が少額にとどまり反発が必至だからだ。

 一方で、東日本大震災を受けて、投資に対する融資が出にくくなっており、買収資金の調達を危ぶむ声も出ている。最悪の場合、スポンサー選定をやり直さざるをえなくなる可能性もある。武富士再生にはまだ時間がかかりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也)

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