ストレスをためない呼吸法を習慣に
気の抜けない介護生活が続くと、本人が思っている以上にストレスがたまります。
自分が無理していることに気づかず、呼吸が浅くなって神経が高ぶり、リラックスできていません。
介護する人の心の健康を守るためにおすすめしたいのが、副交感神経が優位になる呼吸法です。
「深呼吸」といえば、息を吸って吐く人が多いのですが、副交感神経を優位にするには、順番が逆になります。
最初に口からフウーッとなるべく長く息を吐いて、次にゆっくりと鼻から吸ってください。
「まず吐いて、その後で吸う」のがポイントです。
また、吐く時間のほうを2倍長くしましょう。
6秒吐いたら、3秒吸う感じのテンポで繰り返し、呼吸そのものに意識を向けてください。
この呼吸法は、思わずカッとなり、頭に血が上ったときにも冷静になれる有効な手段です。
売り言葉に買い言葉になりそうになったら、まず息を吐き、心をいったん落ち着かせてください。
ちなみに、副交感神経を優位にすることは、睡眠の質をあげるためにも役立ちます。
寝る前の習慣にすると心がフラットになり、寝つきやすくなるので、寝つきの悪い方もぜひこの呼吸法を取り入れてください。