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QE2終了でインフレ懸念消え物色対象は先進国から新興国へ

松野利彦
2011年5月18日
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 銀価格を筆頭に商品市場が急落し、世界的に株価の上値が重くなる一方で、債券市場は堅調な展開が続いている。為替市場ではオーストラリアドルなど高金利通貨が売られて、円など低金利通貨が買われてきた。まさに金融市場はリスクオフ(リスク警戒姿勢)状態となっている。

 こうした状況の背景にあるのは米国経済の変調である。これまで順調な拡大を表していた米国の経済指標に、停滞を示唆するものが目立つようになってきている。

 しかし、リスクオフの根底にあるのは、6月末で予定どおり米国の量的緩和(QE2)が終了してしまうことではないだろうか。

 QE2によって支えられてきた株価の上昇トレンドが一服し、株高の資産効果によって支えられてきた米国経済の拡大も一服する。このとおりになるとすれば、今後も商品価格の下落は続く。当面の金融市場においてもリスクオフ状態が支配的になる。

 ただ、QE2終了後も米連邦準備制度理事会(FRB)は、米国債の償還資金などを再投資することで保有証券の規模を維持する方針だ。ならば、株、商品、高金利通貨といったリスク資産価格の下落は限定的なものになるだろう。

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