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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術
【第3回】 2017年4月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
西岡壱誠

英熟語を無限に暗記できる「英熟語ポーカー」とは

偏差値35の落ちこぼれが 奇跡の東大合格をはたした、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』。本連載では同書の勉強嫌いでも続けられるゲーム式暗記術や、東大生の勉強にまつわるエピソードを紹介していきます。「英熟語ポーカー」「単語マジカルバナナ」「メモリーチェックゲーム」「暗記復讐帳ゲーム」など英語、資格試験……なんにでも使える24のゲーム式暗記術に注目です!

英熟語がカンタンに覚えられる
ゲーム式暗記術とは!?

みなさん、英熟語って、めちゃくちゃ面倒臭いですよね。

簡単な動詞と簡単な副詞・前置詞の組み合わせなのに、1000個以上の英熟語が存在するので、なかなか覚えきれません。その上で、組み合わせによって意味が多様で、一見して意味が類推できないものも多いんです。

私も、「なんでgo(行く)とon(上)を組み合わせたらgo on(続く)なんて意味になるんだ!」「look(見る)とafter(後で)を組み合わせて、なんでlook after(世話をする)って意味が出てくるんだ…………?」と、勉強していて参考書にツッコミを入れていたことが何度もあります。

こんな風に、とても面倒臭い英熟語ですが、これを暗記していなければ一定レベル以上の英文を読むことが難しくなってしまいます。大学受験の話をすると、センター試験でも私立大学の入試でも、どんどん英熟語の出題数は増えています。英熟語の暗記は、英単語や英文法と並んで、必須になっているのです。

 「面倒臭い英熟語を、どうやったら暗記できるの?」
「どうにか、楽しく英熟語を暗記する方法はないものか?」
そんな風に悩む人には「英熟語ポーカー」がオススメです。
まずは、英熟語カードを作りましょう。

★英熟語カードのつくりかた★
(1)ルーズリーフ5枚とハサミとペンを用意し、ルーズリーフを縦に1回、横に2回折り、ハサミで切って40枚のカードを作る。

(2)切って作ったカードのうち、ルーズリーフの穴が空いている方20枚は「動詞カード」、穴が空いていない方20枚は「副詞・前置詞カード」として、それぞれ動詞と副詞・前置詞をペンで書いていく。

カードに書く単語は以下の通りです
【動詞】
give・come・put・run・hold・keep・take・set・look・bring・pass・get・stand・lay・break・carry・call・turn・make・go
【副詞・前置詞】
away・about・to・on・along・up・down・back・in・over・out・through・off・from・with・down・for・by・into・aside

どれも中学レベルの単語です。しかし、熟語となると途端に難易度が上がります。

動詞カードと副詞・前置詞カードは混ぜないで、それぞれで1つの山にしましょう

はじめは10枚×2ぐらいでやってみて、覚えられてきたら15枚×2、それも慣れてきたら20枚×2にしてみましょう。もちろんそれも慣れてきたら、自分で動詞や副詞・前置詞を増やしても大丈夫です。

最強の英語暗記術
「英熟語ポーカー」

さて、こんな感じで英熟語カードができた後はいよいよ、「英熟語ポーカー」をやってみましょう

★「英熟語ポーカー」のルール★
(1)動詞カードと副詞・前置詞カード、2つの山を作り、シャッフルした後でそれぞれから3枚ずつ引く。
3枚ずつですから、自分の手札は合計6枚になります。この中から、カードを組み合わせて熟語を作りましょう。

(2)6枚の中から好きな枚数分捨てて、同じ枚数分カードを引く。
熟語の数で勝負するのですから、ルール1 で熟語が作れなかったカードを捨てましょう。この時、動詞カードを捨てた分の動詞カードを、副詞・前置詞カードを捨てた分の副詞・前置詞カードをそれぞれの山から引きましょう。

(3)6枚の中でできた熟語の数で勝負し、ペア(熟語)が多い方が勝ち。
ただし、3枚のペア(熟語)ができていた場合はペアの数にかかわらず勝利!
1人でやる場合は、2ペア以上できればゲームクリアです。

きちんと、「そのペア(熟語)がどういう意味を持つ言葉なのか」を一つ一つ調べましょう。「これとこれの組み合わせの熟語、あるかな」なんて調べてみるのも力になります。あなたの知らない意外な熟語が見つかるかもしれません。

 「get away with ~をうまくやる」や「come up with ~を思いつく」など、意外にこのゲームで作ることができる3語の熟語も多いです。3語の熟語ができていれば、相手が何個2語のペアを持っていようと勝利です。
つまり、「ノーペア<ワンペア<ツーペア<スリーペア<スリーカード<スリーカード&ワンペア」の順で勝負がつくわけです(ワンペア同士、ノーペア同士などは引き分けです)。

 「他のカードではペアが作れなさそうだけど、come とup が揃ってる! これなら、いらないカードを捨ててwith を狙って『come up with』を作るのもありだ!」なんて戦略的に考えることも必要です。なんてったってこれはゲームですから。

このゲームを実践すれば、楽しく英熟語の暗記をすることができます。極めれば、150~200個の英熟語を暗記することができるようになります。このゲームの面白いところは、本気になれば本気になるほど、暗記ができるということです。

例えば、手札が「look」「stand」「go」「away」「along」「aside」の6枚だった場合、あなたならどれを捨てますか?
この場合、「go」と「away」で「go away 立ち去る」という熟語ができていますからこれはワンペアとして、「look」「stand」「along」「aside」の4枚が残っています。

ここで、4枚すべてを捨ててしまうのは、実はもったいないです。なぜなら、look は10個以上の熟語になりうる可能性を持つ動詞だからです。私ならここで、look だけは残します。
こんな風に、「どれが熟語になりやすいカードか」の目安をつけると、このゲームに強くなれます。
そして、「熟語になりやすい動詞・副詞・前置詞を暗記する」というのは、実は英熟語を暗記する上で役に立つ力でもあるのです。熟語になりやすい単語と結びつく単語および熟語の意味をセットでたくさん覚えることが可能になるわけですから。

こんな風に、このゲームで熟練者になればなるほど、より多くの熟語を効率的に覚えることができるようになるのです。さて、このゲーム、私は今も家庭教師として日常的に生徒とやっています。当然私は熟練していますから、生徒とやっていても負けることはない! と、言いたいところなのですが……。

私「僕は『stand up 立ち上がる』と『get along 暮らしていく』のペアだよ!」
生徒「あ、先生ツーペアっすか? 自分『look after 世話する』と『make up 化粧する』と『pass on 通り過ぎる』のスリーペアっす」
私「えっ」

私「『bring out 〜を出版する』と『look at ~を見る』と『set about ~始める』のスリーペアだよ!」
生徒「あ、『get along with ~うまくやっていく』で」
私「ええっ」

私「『come up with ~思いつく』! これでどうだ!!」
生徒「『run out of ~を切らす』と『get down ~を書き留める』。3連勝っすね」
私「えええっ」

……負けるんです、これが。教え子がこのゲームに強いということではなく、このゲームは運の要素も結構絡むので、意外と熟練者でも初心者に負けるんです。でも、逆に考えると、英熟語ポーカーはビギナーズラックもあり得る、ゲーム性の強い楽しいゲーム式暗記術ということです。

生徒「先生弱くないっすか~笑」
私「ぐぬぬ……次は負けないよ!!」
なんて言いつつ、私は今日もこのゲームを教え子とやります。
意外と私、負けず嫌いなんです。

ペアができても、「その熟語の意味」が答えられないとゲームオーバー、というルールを付け加えると、より一層暗記がはかどります! 慣れてきたら、ルールに付け加えてみましょう!

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    東京大学2年生。1996年生まれ。 東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。 偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。 現在は、かつての自分と同じような崖っぷちの受験生に、家庭教師として勉強を教えている。 教え子の一人は、英語が絶望的な成績だったにもかかわらず、「ゲーム式暗記術」で、見事、東京外国語大学に合格している。大学では、東京大学で44年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める傍ら、東京大学で25年の歴史がある「法と社会と人権ゼミ」のパート長も務めている。 その他、学外では中小企業庁の事業「ふるさとグローバルプロデューサー育成支援事業」にも参加している。 趣味はゲーム。テレビゲームはもちろん、スマホゲームからカードゲームまで幅広くプレイ。特に、高校生時代にハマった「女神転生シリーズ」は100時間以上プレイした。


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