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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術
【第1回】 2017年4月5日
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西岡壱誠

偏差値35の落ちこぼれだった僕が、東大に合格できたわけ

偏差値35の落ちこぼれが 奇跡の東大合格をはたした、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』。本連載では同書の勉強嫌いでも続けられるゲーム式暗記術や、東大生の勉強にまつわるエピソードを紹介していきます。「英熟語ポーカー」「単語マジカルバナナ」「メモリーチェックゲーム」「暗記復讐帳ゲーム」など英語、資格試験……なんにでも使える24のゲーム式暗記術に注目です!

どんなにバカでも東大に行ける

みなさんに一つ、お尋ねします。
どんなにバカな人間でも、頑張れば東大にいけると思いますか?

質問を変えます。
東京大学には毎年約3000人の生徒が入学しますが、そのうちの約半数は合格者数ランキング30位以上の、所謂名門校の生徒で埋め尽くされます。
残りの半数の生徒も、学校の特待生や帰国子女がほとんどです。
そんな中で、無名の高校の出身で、特待生でもなければ帰国子女でもない、地頭が超悪い人間でも、努力すれば本当に東大に合格できるのでしょうか?

その答えがYESであることを、私は知っています。
申し遅れました、私は西岡壱誠。東大輩出者数ゼロの学校の学年ビリで、いじめられっ子で、偏差値35だった男です。勉強していないから偏差値35ならまだ救いがありますが、私の場合自分の中では勉強しているつもりでこの成績。自慢じゃありませんが、地頭はとてつもなく悪いです。

そんな自分はある時、東大を目指すことにしました。
「東大に行って、今まで自分のことを馬鹿にしてきた人間に目に物見せてやる!」
「『お前なんかいくら頑張っても無駄だ!!』と言う奴らに、『こんな俺でも東大に行けるんだ!』と言ってやる!」
そんな復讐心から、私は東大を目指すことを決めたのです。

しかし結果は、惨敗でした。
全てを賭けて臨んだ1回目の東大受験で惨敗。
その敗北からそれでも立ち上がり、万全の準備をして挑んだ2回目の東大受験でも、箸にも棒にもかからず不合格でした。

「どうしてこんなに頑張ってもダメなんだろうか。」
ここにきて私は、自分のどこがダメなのかを考えてみることにしました。

休憩をはさんで勉強するだけで成績は上がる

私は勉強時間なら誰にも負けないくらい勉強していたという自信がありました。一日中自習室に篭って勉強していましたから。
しかし、それが全く効果がない。
そんなに頑張っても、自習室に一度も足を運んだことのない人の成績に大きく劣ってしまうのです。
「ということは、自分の勉強は根本的に何か間違っているんだ
そう考えて、東大に合格した友達の勉強法を調べられる限り調べ、分析してみました。

すると驚いたことに、「誰もがきちんと休憩を入れつつ、無理なく、少し楽しみながら勉強している」という事実が発覚したのです。
東大に行く、となったら、寝る間も惜しんで机に向かい、死ぬほど勉強しなければならない、というのが世間一般のイメージだと思います。実際、私もそうだと思っていました。しかし、彼らはそうではない。ペース配分を考えて、疲れを感じたら休憩を入れつつ勉強していたのです。

「そうか、勉強というのは短距離走ではないんだ。マラソンなんだ」
と、私は気付きました。マラソンなんだから、適度に水分補給をし、飛ばし過ぎることなく走るべきなのだと。

その上で、彼らに共通していたのは「楽しんでいる」ということでした。

国語でも数学でも英語でも、「知的な面白さ」というものが存在します。「円周率は3.14だとならったけど、こういう理由で3.14だと証明できるのか」とか、「夏目漱石の作風からは、こういう分析ができるのか」とか、そういった「楽しさ」が、どんな勉強の中にも含まれているのです。

それを、自分は理解できていませんでした。
「受験で」「やらなければならないから」「いやいや」勉強している人間が、「面白いから」「自主的に」「楽しく」勉強している人間に、勝てる訳がありません。
人間、楽しいことならいくらでも熱中できるし、いくらでも集中できる。九九が覚えられない子供でも、ポケモンの名前なら暗記できる。そういう当たり前のことを、自分は全くわかっていなかったのです。

そう自覚して、教科書や問題を、一から見直してみると、そこには「面白さ」がたくさん含まれていました。暗記などの作業だって、「楽しくしてみよう」と思えばいくらでもやりようがあることに気付いたのです。

「一歩受験とかそういったことから離れて見てみると、勉強ってこんなに面白いのか」
それを、自分は全くわかっていなかった。だから、不合格だったのだ、と。
やっと、自分は自分の間違いに気付いたのです。

みなさん、「努力は必ず報われる」という言葉を知っていますか。あの言葉、自分は正しいと思うのです。

でも、自分がやっていたのは「努力」ではなかった。効率の悪い勉強をいやいやながらにダラダラとやっていただけ。それは「努力」ではなくて「苦労」だったのです。

努力は苦労と違って
「無理のない、楽しいもの」

そこからの1年は、2浪だというのに現役や1浪の頃よりずっと気持ちが楽でした。
「きちんと休憩を入れつつ、無理なく、少し楽しみながらの勉強」
これを実践したからです。
人生って、残酷ですね。その勉強の成果なのか、いままでいくら願っても上がらなかった模試の成績が、ガンガン上がったのです。
そうして、3度目の正直で東大に合格することができました。

さて、この話をどのように消化するかは、みなさんの自由です。
「そうは言っても勉強を好きにはなれない」とか、「君が運が良かっただけだ」と思う人もいるのかもしれません。
それでも。それでも、効率の悪い勉強・時間ばかりかかってしまう暗記をしてしまう人に、私は言いたいのです。
「努力とは、無理のない、楽しいものなのだ」と。

さて、この「きちんと休憩を入れつつ、無理なく、少し楽しみながらの勉強」を、自分は「ゲーム式暗記術」と名付けました。
この連載ではわたしの生み出したゲーム式暗記術を紹介していきたいと思います。

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東京大学2年生。1996年生まれ。 東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。 偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。 現在は、かつての自分と同じような崖っぷちの受験生に、家庭教師として勉強を教えている。 教え子の一人は、英語が絶望的な成績だったにもかかわらず、「ゲーム式暗記術」で、見事、東京外国語大学に合格している。大学では、東京大学で44年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める傍ら、東京大学で25年の歴史がある「法と社会と人権ゼミ」のパート長も務めている。 その他、学外では中小企業庁の事業「ふるさとグローバルプロデューサー育成支援事業」にも参加している。 趣味はゲーム。テレビゲームはもちろん、スマホゲームからカードゲームまで幅広くプレイ。特に、高校生時代にハマった「女神転生シリーズ」は100時間以上プレイした。


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