成果報酬型のハードテレマで
成長を図る

東池袋の本社には、社員の福利厚生を兼ねてシミュレーションゴルフの施設がある

 ベストエフォートのもう一つの特徴は、クライアントから同社へ発注される際に「成果報酬型」を導入しているということだ。

 これはテレマーケティング業界では珍しい料金体系で、通常はクライアントが発注先に1席ごとに料金を支払う「固定型」が採用されている。成果報酬型だと契約を取れないと赤字になるリスクがあるが、依頼する方はノンリスクで損をしない。同社では、あえて成果報酬型にすることで手数料を高く設定、成果を出すことで業績を上げている。つまり薄利多売ではなく、成果を重視したクオリティの高さを売っているのだ。

2014年に開設した仙台支店。東北での雇用にも力を入れている

 清水社長は、従業員が誇りを持って質の高い仕事をする環境をつくることで、テレマーケティング業界のイメージを変革したいという思いを強く持っている。そのため、社員の頑張りに対して「満足できる」人事制度や給与体系を設けている。それ故「社員の離職率は低い。採用に掛かるコストが削減できるので、その分を社員に還元、結果的に生産性も向上しています」(清水社長)という好循環になっている。

 テレマーケティング業界には、営業が比較的楽なことを意味する「イージーテレマ」という言葉がある。ベストエフォートが目指すのは、その対極の「ハードテレマ」だ。

 「難しければ難しいほどやりがいがある。今後は、“法人向けの画期的な商品やイノベーションを生み出したが、売り切る力がない”という企業のために、当社の持つスキルを生かしていきたい。また、自社で顧客を持っている不動産やカラオケ、引っ越しなどの多店舗企業やFC店とのアライアンス業務を増やしながら、法人ソリューションのナンバーワン企業を目指したい」と清水社長は抱負を語る。

 

問い合わせ先
株式会社ベストエフォート
ホームページアドレス:https://bestgrp.co.jp/