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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

「いまどきの若者」は本当に考え方が浅いのか?
新入社員を“タダ乗り”扱いする日本企業の根強い偏見

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第30回】 2011年6月8日
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今年の新人が入社して、はや2ヵ月――。
若者を好き勝手に評価する企業文化は健在?

 人は人を評価するのが好きだ。

 もう少し正確に言うと、無責任に評価をするのが好きだ。この評価の対象として、大人たちが特に好物とするのが「若者」だ。大人たちは、若者をあれやこれやと評価するのが大好きだ。

 6月。新入社員が入って、2ヵ月が経過した。プロ野球の世界ではすでに、今年の新人に対する評価合戦が始まっている。

 「斎藤投手はケガをして残念だ」

 「いや、やっぱりプロ野球では通用しないのじゃないか」

 「大物新人の当たり年だって評判だったけれど、活躍しているのがいないね」

 など、1人ひとりが好き勝手言いたい放題だ。

 これも野球ファンの楽しみの1つだから、それはそれでよいのだが。

 皆さんの会社では、今年入ってきた新入社員に対して、どんな評価がささやかれていますか。

 「やっぱり草食系だよね」

 「なんか、覇気がないね」

 「いや、案外タフなんじゃない」

 プラス面、マイナス面色々なことがささやかれていると思う。しかし、どの時代においても、若者が嫌いな言葉が共通してある。それは「いまどきの」である。

 「いまどきの若者たちはさあ」

 ここから始まる言葉は、いつも若者たちを異星人とみなした、若者を否定する言葉である。それを言うことで、自らを「正しい世界側の人」と位置づけようとする年長者の薄っぺらさに、若者たちは辟易する。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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