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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術
【第16回】 2017年5月17日
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西岡壱誠

「東大生のノートは美しい」はウソ!? 「矢印を活用する」東大式ノート術とは?

偏差値35の落ちこぼれが 奇跡の東大合格をはたした、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』。本連載では同書の勉強嫌いでも続けられるゲーム式暗記術や、東大生の勉強にまつわるエピソードを紹介していきます。「英熟語ポーカー」「単語マジカルバナナ」「メモリーチェックゲーム」「暗記復讐帳ゲーム」など英語、資格試験……なんにでも使える24のゲーム式暗記術に注目です! 今回は現役東大生である著者の西岡壱誠氏が語る、東大生ならではのノート術の紹介です。

みなさんは「東大生のノートは綺麗だ」という話を聞いた事がありますか?
「どんな東大生のノートも美しくまとまっている」といったような話。

申し訳ないですが、これは間違いです。
確かに一定数美しいノートを書く人もいますが、字が汚くてノートが汚い人もいます。
でも、これは確かです。

「東大生のノートはわかりやすい」
私は100人以上の東大生のノートに目を通してきましたが、どんな東大生のノートも、きちんと後から見直した時に理解しやすく、効率的に暗記しやすいノートになっているのです。
今日はそんな「東大式ノート術」を2つ、紹介したいと思います。

東大生のノートテクニック(1)
【矢印で関連づける】!

まず、東大生のノートには矢印が多いです
「Aという思想↔︎Bという思想」と対立関係を表したり、「Cという王様→Dという王様」と派生・類似性を表したり、様々なところでノートに多くの矢印を使っているのです。
「そんな些細なことに何の意味があるの?」と考える人もいるかもしれませんが、実はここがミソなのです。

例えば、授業の板書や教科書は「・Aという思想 ・Bという思想 ・Cという思想」と重要なポイントを列挙して紹介されることが多いですね。
しかし、これをノートに写しただけでは、AとBとCの関連性はわかりませんよね? なんでこの3つがこういう順番で並んでいて、どういう類似性があって、どういう違いがあるのかまるでわかりません。でも、試験では「Aとはなんですか?説明しなさい」といった問題以外にも「AとBの違いについて書きなさい」とか「BとCでどういう共通点があるでしょうか?」とか、そういった問題も多く出題されるわけです。そういった問題に、このノートの取り方では対応できない。
重要なポイント同士は、『繋げる』必要があるのです

だってみなさん、よく考えてみてください。どこの世界に「今日はクレオパトラとナポレオンと田中角栄について説明します。この3人はなんの関連性も無いですが、なんとなく今日はこの3人です」と言って授業を始める先生がいますか?
「今日はフランスの王様の話をします。ナポレオンの統治と、その後のルイ16世の統治の違いや、類似性についてお話しします」「今日はクレオパトラと同時期の王様の話をします」と言った具合に、きちんと列挙されたキーワードにはテーマや関連があるはずですし、そこについて試験では問われる可能性が高いのです。

逆に言えば、どんな授業でも教科書でも、そうした『繋がり』が全くないものなんて存在しないんです。重要なポイントにはテーマがあって、関連性があって取り上げられているはずなのです。
だからこそ、列挙するのではなく、「〇〇について、Aという思想が存在し、これと対立する概念としてBがあり、このBから派生したのがCという思想である」ということを、「A↔︎BでありB→C」と言った風に矢印を使って書けば、それだけでわかりやすくて効率的なノートに早変わりするのです。

みなさんだって、4649という数字を覚えようと思ったら「4と6と4と9だ!」と考えるよりも「4649(ヨロシク)だ!」と考えた方が覚えやすいですよね?
「矢印を使って関連付ける」というのは「4649」を「ヨロシク」にする作業に他ならないのです。

東大のノートテクニック(2)
【ツッコミを入れる!】

関連付けの他にもう一つ、矢印を使う場面があります。それは「ツッコミ」です。
多くの東大生は、自分のノートにツッコミを入れているんです。

「ノートにツッコミ?何言ってるの?」と思う方もいるかもしれませんが、簡単な話です。わかりにくかったり難しかったり、補足すべきところに下線を引いて、矢印(←)を引いて補足情報を書き足しているのです。

例えば授業でも教科書でも、多くの場合は難しいところには具体例などで補足が入りますよね?テストでは聞かれない取るに足らない情報ではあっても、理解を助けるような補足情報。ただし、その全てをノートに書き写す必要はないですね。その補足がなくても理解できるならばそれで問題ないわけです。

問題なのは、「後からノートを見直した時に、この部分は理解するのが難しそうだな」と感じる部分です。板書をただ写しているだけでは補足情報は多分ノートに書きませんし、それで後から見直して理解できるのならばそれで問題ありません。しかし、後から見直すことを考えると必要かも、と思うような補足情報は、きちんと矢印(←)を引いて書き足しておくべきだと思いませんか?「これはどういう意味なのか」「どういう風に解釈すればいいのか」、東大生は、自分が難しいと感じる箇所・必要だと感じる部分にはそうやって容赦無くツッコミを入れるのです。

また、よく「重要なところには下線を引こう!」という言葉を耳にしますが、多くの東大生はそこで終わりません。下線の下に矢印をつけて、そのキーワードが「どういう点で重要なポイントなのか」をきちんと書き足します。
下線を引けば、そこが重要なのはわかります。でも、なんでそこが重要なのか理解できなかったらテストで点は取れませんよね?そういうポイントにも、矢印でツッコミを入れているのです。

いかがでしょうか?はじめに断った通り、東大生のノートは決して綺麗であるとは限りません。でも、こういう「効率的で試験で点数につながりやすくなる創意工夫」が随所に施されているために、彼らは凄くわかりやすいノートを取るのです。

みなさんも是非、実践してみてください!

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東京大学2年生。1996年生まれ。 東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。 偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。 現在は、かつての自分と同じような崖っぷちの受験生に、家庭教師として勉強を教えている。 教え子の一人は、英語が絶望的な成績だったにもかかわらず、「ゲーム式暗記術」で、見事、東京外国語大学に合格している。大学では、東京大学で44年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める傍ら、東京大学で25年の歴史がある「法と社会と人権ゼミ」のパート長も務めている。 その他、学外では中小企業庁の事業「ふるさとグローバルプロデューサー育成支援事業」にも参加している。 趣味はゲーム。テレビゲームはもちろん、スマホゲームからカードゲームまで幅広くプレイ。特に、高校生時代にハマった「女神転生シリーズ」は100時間以上プレイした。


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