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大人のための数学勉強法
【前篇】 2012年9月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
永野裕之

数学の勉強はノートがポイント!
――駿台予備校の坂間先生の思い出

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「数学は苦手だけれど、何とかできるようになりたい」人のための『大人のための数学勉強法』が発売された。きたみりゅうじ氏のイラストとともに、数学の知識や学習のコツをわかりやすく紹介する画期的な内容は、発売すぐに大きな反響を呼んでいる。今回はその著者・永野裕之氏に、勉強法の重要なポイントであるノートの使い方を解説してもらう。

ノートは未来の自分のために書く

 ノートを取るのは何のためでしょうか?もちろんそれは、「私は話を聞いてますよ」というポーズのためではありません。人間の記憶というのはかなり曖昧なものですから、今、わかっていること、頭に入っていることでも、しばらくすれば忘れてしまうのが常です。だからこそノートを取ってしっかりと残しておく必要があります。

 しかし、特に学生の場合ですが、ノートは一応取るものの、後でそれを見返すということを念頭に置いていないような書き方をする生徒さんが少なくありません。実際そういう生徒さんは後でノートを見返すということをしません。つまり、授業内容のほとんどは記憶の海の藻屑となって消えてしまいます。そうなると、試験前になって慌てて教科書と問題集を開いてみても、ほとんど独学で勉強するようなものですから、成果が上がりづらいのは当たり前のことです。

 こういう生徒さんの場合にはまず、ノートは先生の満足のためではなく、未来の自分のために書くものだ、ということを教えます。未来の自分のためと思えば、それまで走り書きのように乱雑に書いていたノートも、わかりやすく、丁寧に書こうという気持ちになるものです。

取るノートから自分で作る「宝物」ノートへ

 ……と、ここまではノートの備忘録としての役割です。記憶のメモとしてのノートは見聞きしたことを「書き取る」ことが主たる目的になりますが、じつはノートを書くことには、備忘録よりもはるかに重要な役割があります。

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キーワード  ノート
「水」のように生きる

「水」のように生きる

植西 聰 著

定価(税込):本体1,300円+税   発行年月:2016年8月

<内容紹介>
「流されて、流して、浮かんで、柔軟に、恵みを与えて、かたよらずに、清らかに……」といった水の特性になぞらえて「無理せず、あせらず、逆らわず」に生きることを心がけると、人生は思いのほかうまく回っていくもの。 そして、その先には、誰もが望む「穏やかな人生」が待っている。

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永野裕之(ながの・ひろゆき)

1974年東京生まれ。暁星高等学校を経て東京大学理学部地球惑星物理学科卒。同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。高校時代には数学オリンピックに出場したほか、広中平祐氏主催の「第12回数理の翼セミナー」に東京都代表として参加。現在、個別指導塾・永野数学塾の塾長を務める。大人にも開放された数学塾としてNHK、日本テレビ、日本経済新聞、ビジネス誌などから多数の取材を受ける。2011年には週刊東洋経済にて「数学に強い塾」として全国3校掲載の1つに選ばれた。プロの指揮者でもある。著作に『大人のための数学勉強法』がある。

URL: http://jyuku.donaldo-plan.com/koushi/


大人のための数学勉強法

社会人になっても数学を学びたい人のための『大人のための数学勉強法』がついに登場!
そのポイントは、徹底的なノートの活用と、どんな問題も解ける「10のアプローチ」を身に着けることにあるという。この連載では、きたみりゅうじ氏のイラストとともにその概略を解説する。

「大人のための数学勉強法」

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