原発の陰に隠れて忘れられつつある被災地支援
長期にわたって支援を持続するのは難しいのか
東日本大震災から100日が過ぎました。
瓦礫の山がいまだ残る被災地からこんな声が聞こえてきます。
「ボランティアに来てくれる人が減り、瓦礫や汚泥を撤去できずに困っています」
「自衛隊の人たちがどんどん去り、これからどうなってしまうのでしょうか」
「報道関係者が少なくなり、被災地の現状が伝わっているかどうか不安です」
被災した方々は、自分たちの存在が忘れ去られているのではないかと、不安や寂しさを痛切に訴えています。
直接の被災を免れた私たちは、原発の行方や放射能の問題、菅総理の辞任問題などの政局に目を奪われています。
もちろん、それはそれでたいへんな問題です。首都圏にも「ホットスポット」の存在が確認されるなど、人々の関心が集まるのは当然のことと言えるでしょう。しかし、あれほど盛り上がっていた支援一辺倒だった雰囲気は、どこか収縮しつつあるように思えます。
震災直後から立ち上がった復興支援の「お祭り」の時期はもう終わりました。
とはいえ、復興にはこれから何年もの長い年月がかかります。これから持続的に支援をしていかなければ、被災地の復興は遅々として進まないのが現実なのです。
支援やボランティアなどを、一時のブームではなく、長期にわたって持続させるのは難しいことなのでしょうか。支援を持続させる社会を作るために、私たちはいったい何をすればいいのでしょうか。
次々と放たれる仕掛けで人気を保つAKB48
一方で持続的な「うねり」が生まれないボランティアの世界
つい最近、AKB48の総選挙がありました。3回目となった今回は、あらゆるメディアが途中経過から詳細に報じ、投票結果はたいへんな注目を集めました。