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香山リカの「こころの復興」で大切なこと
【第11回】 2011年6月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
香山リカ [精神科医、立教大学現代心理学部教授]

AKB48のブームは持続するのに
なぜ被災地支援は持続しないのか

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原発の陰に隠れて忘れられつつある被災地支援
長期にわたって支援を持続するのは難しいのか

 東日本大震災から100日が過ぎました。

 瓦礫の山がいまだ残る被災地からこんな声が聞こえてきます。

 「ボランティアに来てくれる人が減り、瓦礫や汚泥を撤去できずに困っています」
 「自衛隊の人たちがどんどん去り、これからどうなってしまうのでしょうか」
 「報道関係者が少なくなり、被災地の現状が伝わっているかどうか不安です」

 被災した方々は、自分たちの存在が忘れ去られているのではないかと、不安や寂しさを痛切に訴えています。

 直接の被災を免れた私たちは、原発の行方や放射能の問題、菅総理の辞任問題などの政局に目を奪われています。

 もちろん、それはそれでたいへんな問題です。首都圏にも「ホットスポット」の存在が確認されるなど、人々の関心が集まるのは当然のことと言えるでしょう。しかし、あれほど盛り上がっていた支援一辺倒だった雰囲気は、どこか収縮しつつあるように思えます。

 震災直後から立ち上がった復興支援の「お祭り」の時期はもう終わりました。

 とはいえ、復興にはこれから何年もの長い年月がかかります。これから持続的に支援をしていかなければ、被災地の復興は遅々として進まないのが現実なのです。

 支援やボランティアなどを、一時のブームではなく、長期にわたって持続させるのは難しいことなのでしょうか。支援を持続させる社会を作るために、私たちはいったい何をすればいいのでしょうか。

次々と放たれる仕掛けで人気を保つAKB48
一方で持続的な「うねり」が生まれないボランティアの世界

 つい最近、AKB48の総選挙がありました。3回目となった今回は、あらゆるメディアが途中経過から詳細に報じ、投票結果はたいへんな注目を集めました。

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香山リカ [精神科医、立教大学現代心理学部教授]

1960年北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する。著書に『しがみつかない生き方』『親子という病』など多数。


香山リカの「こころの復興」で大切なこと

震災によって多くの人が衝撃的な体験をし、その傷はいまだ癒されていない。いまなお不安感に苛まれている人。余震や原発事故処理の経過などに神経を尖らせている人。無気力感が続いている人。また、普段以上に張り切っている人。その反応はまちまちだが、現実をはるかに超えた経験をしたことで、多く人が異常事態への反応を示しているのではないだろうか。この連載では、精神科医の香山リカさんが、「こころの異変」にどのように対応し「こころの復興」の上で大切なことは何かについて語る。

「香山リカの「こころの復興」で大切なこと」

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