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金融市場異論百出

中央銀行前で放射線量調査
東京とロンドンにて差なし

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年7月6日
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 先日の欧州出張時に、日本で買ったガイガーカウンター(放射線計測機)を持っていった。といっても数十万円もする本格的な機種は買えないので、5万円弱のお手軽な中国製である。

 その程度のカウンターであることを前提に以下の話を読んでいただきたいのだが、弊社や日本銀行がある東京都中央区でアスファルト表面から1メートル前後で測ると、0.08~0.1マイクロシーベルト/時だった。千葉県のいわゆる“ホットスポット”と呼ばれる地域に住む友人に貸したところ、彼の子どもが通う小学校の校庭で0.5マイクロシーベルト/時になったと心配していた。

 海外の中央銀行の前ではどうだろうか? 妙な中央銀行ウオッチングだが、東京と比較するためにやってみよう。まず、ドイツ・フランクフルトで測ってみた。ECB本部の前に有名な大きなユーロマークのオブジェがある。その下で0.08~0.13マイクロシーベルト/時だった。日銀の前と同程度か、少し高い。

 写真を撮っていたら、「君は放射線量を測っているのか?」と散歩中の男性に英語で話しかけられた。驚いたことに、彼はこの小型の無愛想な黒い機器がガイガーカウンターであることに気がついたのである。なにか注意されるのかと思ったら、「数値はどうだね?」と聞かれた。「高くないようです」と伝えると、「それはよかった」とニッコリ笑って彼は去っていった。ドイツに住む人びとの原発問題に対する関心の高さがうかがわれる。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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