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実録 さぬき“町おこし”プロジェクト
【第10回(最終回)】 2011年7月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

「心に火をつける」ことができれば
何があっても乗り越えられる

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試行錯誤の内幕をセキララに紹介した「さぬき市のドタバタ町おこし」も、いよいよ最終回。創作和菓子「大結願」の発売を明日に控え、これまでの軌跡を振り返る。

 「東京試食会、やってよかった。やっぱり完売すると、うれしいっすねえ」

 6月28日、有楽町の東京交通会館で行った試食会では、会社帰りのビジネスパーソンにたくさんお越しいただき、味の感想をいただいた上、先行販売用に持ってきた50箱が完売した。

 菓子職人の高橋氏は、ほぼ徹夜で試食品を作っていただけに疲れは隠せなかったが、満足そうな笑みを浮かべていた。一日中、お遍路姿で来場客をもてなした永峰指導員も同様だ。

 後片付け終了後、祝杯をあげた。そして帰り際、固い握手を交わした。

 「心配せんといてください。大結願は、俺らが責任を持って育てますから」

 言葉こそ交わさなかったが、そんな想いが伝わってきた。これまでの苦労がすべて吹き飛んだ気がした。

 翌日、さぬきに戻った長峰指導員から、メールが届いた。その文面には、嬉しさがにじみ出ていた。

 「JRと高松空港から、話が聞きたいとの連絡が入りました。それと、発売日の記者会見には、主要全国紙、地元紙と複数のテレビ局が来てくれそうです」

 自信と喜びに満ちた二人の姿を見て、昨年の今頃のことを思い出した。

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    佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

    リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント。ロジック・アンド・エモーション代表。
    1963年福岡県北九州市生まれ。1987年に同志社大学経済学部を卒業後、日本興業銀行に入行。1990年にソニー株式会社に入社。盛田昭夫会長の直属スタッフとして企業外交を補佐、その間にスピーチ・ライティングを学ぶ。1995年から97年までハーバード・ケネディ・スクールに留学、公共経営学修士号を取得。帰国後、2001年まで出井伸之社長の戦略スタッフ兼スピーチ・ライターを務める。ソニーでは計100本以上のスピーチ・サポートを手がけると ともに、IT戦略会議の議長補佐として、IT国家戦略の策定にも携わる。その後、数社にて経営改革に携わり、2009年に経営コンサルタントとして独立。リーダーシップとコミュニケーションを専門とし、経営者やリーダーの組織求心力と影響力の向上を実現するためのメッセージ発信を支援している。ホームページ:http://www.sasakinet.jp
    著書に『思いが伝わる、心が動くスピーチの教科書』(ダイヤモンド社)がある。


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    これといった名産品もなく、過疎化の進むさぬき市で町おこしプロジェクトが始まった。カネも知恵も他人任せの依存体質から脱却し、全国に誇れる土産物の開発へ。町おこしに携わった経営コンサルタントが、紆余曲折、地方都市の自立の軌跡を赤裸々に紹介する。

    「実録 さぬき“町おこし”プロジェクト」

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