経営 X 人事

AIは日本の人事部の仕事をどこまで変えたのか

人事と言えば、世間では花形的なセクションというイメージが強い。しかしながら、実際の仕事は多忙を極め、非常に泥臭くて物理的な時間を膨大に要するのが実情だった。そういった分野でこそ実力を発揮するのが最新のコンピュータ技術を活用した分析。今、AIを駆使した人材の採用と活用、HRテクノロジーが注目を浴びている。実際にどのようなことができるようになっているのか。日本においてAIを活用したHRテクノロジーのシステムを提供している3社に取材した。

実は人事こそ、AIとの親和性が極めて高い部署

 おそらく、これから5年、10年の歳月が経てば、少なくとも人事セクションの間ではHR(ヒューマン・リソース)テクノロジーという言葉が常識的な言葉と化していることだろう。言うまでもなく人材とは、モノやカネ、情報とともに経営を支える貴重な資源であり、際立ってコストがかかっているものである。

 コストパフォーマンスに優れた人材を社内に有するために、採用活動は極めて重要な使命を負っている。ところが、知名度の高い企業ともなれば、特に新卒採用においては毎年数多の学生がエントリーしてくることになる。

 その中から、優秀で社風にも合った人材を発掘していくためには、果てしない選考作業を繰り返さなければならない。しかも、獲得すればそれで人事の使命が全うされるわけではなく、適材適所の配置や末永く戦力として活躍してもらうための配慮が求められる。

 本来、こうした業務を的確にこなすには、全社員の状況をつぶさに観察しておくことが理想だ。けれど、会社の規模が大きくなるほどそれは叶わない。結局、人事担当者のK(勘)とK(経験)、そしてD(度胸)によって英断が下されてきたわけである。

 当然ながら、その判断が間違っているケースも出てくる。その意味でも、客観的かつ網羅的に全社員のことを把握できるツールに対するニーズはかねてから潜在していたのだ。

 こうしたことから人事考課(給与査定)のためのシステムはかなり以前から開発されてきたが、足元でAI(人工知能)に関する技術が目覚ましく発展していることで、もっと広範の人事業務が合理化されつつある。もともと人事はAIとの親和性が極めて高い職務だったが、HRテクノロジーによってさらに踏み込んだ活用が進み始めたということだ。

 では、現時点でHRテクノロジーは人事業務にどのような変化をもたらしており、さらに先々ではどういった可能性を秘めているのだろうか? 今回はそのシステムを提供する側に取材を試みた。

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AI人事部

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