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アフィリエイトの新たな“道しるべ”となるか?
注目度急上昇中の「NAVERまとめ」を全方位分析

木村明夫
2011年7月25日
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「NAVERまとめ」のHP。各記事のアクセス数が一目で分かるようになっている。

 今さらながらではあるが、アフィリエイトとは、ブログやHPの訪問者が、そこに掲載されている広告をクリックしたり、商品を購入したりといった場合にも報酬が発生する一連の収入形態をさす用語。そういった活動を行なっているブロガーなどを、アフィリエイターという。

 現在、アフィリエイター人口は100万人を超えているというが、実際に月収1万円以上の報酬を得ているのは、わずか5%にも満たないと言われている。張り切ってブログやHPを作っても、訪問者数が伸びず、収入には結び付かないのがその要因の1つである。

 最初からアクセス数の多いサイトに、自分専用の記事を書き、広告を掲載できたなら、報酬を得ることも難しくないと考えられるだろう。そんな希望を叶えてくれるサービスを展開しているのが、「NAVERまとめ」だ。

 参加プログラムには2通りの方法がある。1つは、「まとめインセンティブ」というタイプ。「自分でまとめる」と「みんなでまとめる」があるので注意して欲しい。「自分でまとめる」を選択すると、「NAVERまとめ」に掲載する記事を作成すれば、書いた記事に合った広告が自動的に表示され、記事作成者は報酬の分配対象になる。

 「まとめインセンティブ」全体で発生した広告収益総額を、アクセス集計を基にした、独自の評価指標をベースに分配するので、自分が作成した記事の広告がクリックされない場合でも、報酬が分配される。「みんなでまとめる」を選択すると、「NAVERまとめ」で発生した収益は、いったんネイバージャパン側にプールされ、社会貢献活動や記事作成者支援施策に使用される。

 2つめは、訪問者が記事を読んで、作成者が選んだお薦め商品が購入された場合に、その記事を書いた作成者自身が成果報酬を独占できるプログラム(Amazonアソシエイト)。どちらのコースを選択しても、登録・利用料が一切無料なのは嬉しいところだ。

 では、「NAVERまとめ」を運営している企業の収益はあるのだろうか?運営会社のネイバージャパンのマネージャー・矢嶋聡氏に話を聞くことができたのだが、「収益を望むためのサイトづくりではない。今回の“まとめインセンティブ”においても、インターネット上で価値ある情報をキュレーションしている方々を支援するというのが目的であって、そこから収益を上げることは想定しておりません」という回答を得て驚いた。

 “情報をデザインする”――このキャッチコピーに、「NAVERまとめ」が無償でサービスを展開している主旨すべてが、凝縮されているような気がする。

 「NAVERまとめ」では、参加者を「キュレーター」(学芸員)と呼んでいる。情報の企画立案をして正しく的確に発信していくことを、インターネット上の博物館などのキュレーター(学芸員)として置き換えているのだという。

 自分にとって有益な情報だと思い、情報発信していても、場合によっては興味のない情報を、発信していることもある。また、その逆もある。まさに情報をデザインしているといえるのではないだろうか?

 キュレーターとしての自覚は必要だが、書き続けることの大切さ。それを支援してくれるプログラム体制。少なくても報酬が得られれば、書き続ける力にもなるというものだ。また、売れ筋の商品をマーケティングする力にもなり、実生活や仕事にも役に立つことがあるだろう。

 「NAVERまとめ」への訪問者数は月間700万人を超えている。無料で参加できるだけでなく、アフィリエイトという簡単なようでいて、非常に難しい仕事を成功させるには「NAVERまとめ」のようなサービスを利用してみる価値は大いにありそうだ。「NAVERまとめ」は、確実に新しいアフィリエイトの道しるべとなるに違いない。

(木村明夫/5時から作家塾(R)


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