まともな会社は外注化に慎重
成功するための5つの要件

 まともな会社では、外注化は、かなり慎重に進められる。というのも外注するということは、社内に知見を蓄える機会を失うことになるからだ。外に出して本当に問題はないか、長期的に競争優位性を失うことにはならないか、などの判断は重要である。

 そして、外注すると決めたら、自分たちがやるべきことだけに集中する。顧客ニーズの分析や、新商品開発、ビジネスプランの設計、協力会社(外注業者)の間を束ねる業務の設計、などに領域を絞って自社で取り組み、その他を外注するということになる。

 外注するためには、以下の5つの要件を満たす必要がある。

網羅性……外注先のその先の外注先も含めて、プレーヤー全員を把握する。
体系性……下請けの階層を体系的に把握する。階層性を作り、それぞれの階層に一定の権限行使を委託する。
連関性と時系列性……それぞれの会社の業務上の連関と、フローチャート的把握、およびクリティカルパスの把握などを行う。
代替性……その外注先以外に外注できる会社を予備に持っておく。
繁閑性……相手先の企業の繁閑状況を知っておき、発注量などを制御する。

 外注化を進める最初の段階では、社内でもエースと言われる人がこれらの要件を満たすように業務を再設計し、さらに試運転で検証し、問題がなければ本格的なスタートが切られる。