ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本
【第9回】 2017年7月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
高辻成彦

リサーチ上手になりたいなら
毎日コツコツこれをしなさい!
『アナリストが教えるリサーチの教科書』から情報収集・分析の基本を学ぶ

『アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本』を上梓した、アナリストの高辻成彦さんに聞く、ビジネスリサーチの基本とは?連載第9回目では、リサーチスキルについて、よりレベルアップするために取り組みたいことついて、ご紹介します。

日本経済新聞は、経済情報のスタンダード

 今日は、ビジネスリサーチを得意にするために、日頃から行いたいことについて解説しましょう。

 まず、最低限行ってほしいことは、日本経済新聞を読むことです。
 筆者は、日本経済新聞社の回し者ではありませんが、こと経済に関する日本経済新聞社のリサーチ力は、非常に高いものがあります。

業界新聞なら、さらに詳細情報を得られる

 経済的にゆとりがあれば、さらに1紙、業界新聞を読みましょう。
 自分が所属している業界や、担当している業界のものです。

 製造業全般の場合は、日刊工業新聞か日経産業新聞が汎用性が高くおすすめです。

経済ニュースアプリで
記事をチェックする

 最近では、紙媒体だけでなく、スマートフォンでチェックできるニュースアプリが増えています。
 各新聞社とも、ニュースアプリの提供を行っていますが、経済ニュースアプリとして認知度が高いのは、日本経済新聞の電子版です。

 また、ユーザベースが提供するNewsPicks(ニューズピックス)という経済ニュースアプリは、記事を読むだけでなく、FacebookやTwitterのように、記事にコメントできる点が特徴です。

同じ業界を継続的に追ってみる

 同じ業界を継続的に情報収集することで、徐々に業界知識が身につきます。
 同じ業界を継続的に見ていれば、その業界の景気動向や、新製品・サービスの情報、シェア、決算にも敏感になるでしょう。
 そして、業界の時事情報をウォッチすることで、業界を見る目が養われますし、慣れてくれば、今後の先行きについても、自分の見解が定まって来ます。

記事についてコメントを書いてみよう

 新聞やニュースアプリなどでの記事チェックと合わせて、もう一段、経済情勢に対する理解力を高めるためにおすすめなのが、記事に対してコメントを書く習慣をつけることです。

 記事を、日々チェックすることも大変重要ですが、読むだけでは、考えをアウトプットする機会がないため、時間が経ってしまえば、意外と記憶に残りません。

 そこで、気になった記事について、NewsPicksやFacebook、Twitterなどで、継続的にコメントするくせをつけましょう。

意外とむずかしい記事コメント

 いざ、記事にコメントしようとすると、意外とコメント内容が浮かばないことに気づきます。
 それは、その記事に関連する十分な知識がまだ身についていないためです。

 そこで、コメントを書く時には、ネットで検索して、記事の関連情報を調べてみましょう。それからコメントを考えれば、コメントが書きやすくなるでしょう。

 単に、感想を書くのではなく、記事を要約することを意識しながらコメントを書きます。

 継続的にコメントを書くと、記事に対する自分なりの見解が蓄積され、業界知識も徐々に増えていきます。
 「継続は力なり」です。
 半年もコメントを書き続ければ、さまざまな事象に対する自分なりの見方が、大方身につくことでしょう。

スペシャル・インフォメーションPR
  • ダイヤモンド・オンライン 関連記事
    お金のウソ

    お金のウソ

    中野晴啓 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    誰も教えてくれなかった「お金の真実」!親の言うことを聞いているとお金が減る。 20代、30代がこれから生き抜くための本当に必要で最低限の知識。 成長なき「成熟経済」の時代に、お金を着実にふやして、守り、安心を手に入れるには、 預金、保険、銀行、投資…お金をふやすには、どうつきあうのが正解?

    本を購入する
    ダイヤモンド社の電子書籍

    (POSデータ調べ、8/6~8/12)



    高辻成彦 (たかつじ なるひこ)

    立命館大学政策科学部卒、早稲田大学ファイナンスMBA。いちよし経済研究所(東証1部・いちよし証券の調査部門)のアナリスト。主な職歴は経済産業省、ナブテスコ(東証1部)の広報・IR担当、ユーザベース(東証マザーズ)のシニアアナリスト。経済産業省在籍時は経済波及効果測定のための経済統計である産業連関表の時系列表作成に参画。ナブテスコの広報・IR担当時は日本IR協議会によるIR優良企業特別賞の所属会社初受賞に貢献。ユーザベース在籍時は業界・企業情報サービス・SPEEDAの業界レポート作成や、経済ニュースアプリ・NewsPicksの経済コメント活動に勤め、最古参ユーザーとして8万人以上のフォロワーを得る。現職では企業取材活動をもとに年間約200本のアナリストレポートを発行。日経ヴェリタスのアナリストランキングにランクイン。


    アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本

    リサーチを丸投げせずに自前でやるには、何から始めればいいのか?

    『アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本』の著者で、アナリストの高辻成彦氏が教えるビジネスリサーチの基本。

    「アナリストが教えるリサーチの教科書 自分でできる情報収集・分析の基本」

    ⇒バックナンバー一覧