投資しながらカードのポイントも賢く貯める。NISAで使えるおすすめの組み合わせとはMoney&You代表取締役/マネーコンサルタント 頼藤太希

話題の「新NISA*」だが、ポイントが貯まるクレジットカード払いで投資信託を積立する方法(「クレカ積立」)が注目されている。「お金」と「ポイント」の両輪で資産をおトクに増やす方法を公開する。

株式市場の活況、新NISAで投資ブームが加速

 政府が国民の投資を支援する制度であるNISA(少額投資非課税制度)は、2024年1月から非課税で保有できる期間を無期限とするなど、使い勝手が大幅に改善された。するとNISA口座数も急激に増え、新NISAが始まる前の23年12月末時点の口座数は約2125万口座だったものが、24年9月末時点では約2509万口座と384万口座が増加しており、その増加幅の前年比は1.6倍となった。これは国民の約5人に1人がNISA口座を保有する計算だ。

 さらに全金融機関のNISAでの新規買付額は、24年9月末時点までの累計で約49.0兆円となり、 24年1~9月までの間に成長投資枠で約10.2兆円、つみたて投資枠で約3.5兆円、合わせて13.8兆円の新規買付が行われており、非常に活況を呈している。

投資しながらカードのポイントも賢く貯める。NISAで使えるおすすめの組み合わせとは(出所)日本証券業協会2024年12月「NISA口座の開設・利用状況(2024年9月末時点)」
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 なぜこれほどまでに新NISAが注目されたのだろうか。

 マネーコンサルタントとして活躍する頼藤太希氏は「新NISAは制度が大幅に変わり、ちまたでは『神改正』と言われるほど使いやすくなったこと、そしてインフレにもかかわらず給与が伸び悩み、税金・社会保険料の負担増で手取りが減っている状況であること、株式市場が右肩上がりで推移したことなどから、投資ブームが一気に加速したといえます」と語る。

 だが新NISAが確実に広まっている一方で、まだ投資を始められていない人も多い。そんな人のために、次のページからは「新NISAをはじめるタイミング」や「投資しながらポイントを貯める」方法などを解説する。