「男は永遠の少年なんだよ」。筆者がまだ20代の頃、当時の先輩男性社員たちがよく言っていたものだった。彼らは「いつまでも少年の心を持ち続ける純粋さ」という意味で、この言葉を使っていたのだろう。確かに「永遠の少年」は今も会社にたくさんいる。決して良い意味ではなく。(取材・文/フリーライター 吉永麻桔)
思い通りにならないと怒鳴り散らす「キレ男子」
「なんで俺ばっかりにやらせんだよーーー!」
突然の怒鳴り声に、周辺は凍りついた。
声の主は小学生や中学生ではない。立派な社会人かつ40代後半のベテラン、Aさんだ。
同じ部署ではなかったのだが「この人、大丈夫か?」と本気で心配になるほど、彼は驚くほど感情を出す人だ。少しでも自分の思いどおりにいかないと、怒鳴り声をあげる。たとえ相手が上司でもクライアントであっても同じだ。
上司はともかく、クライアントに対しては「えっ?その威圧的な言い方、大丈夫?」とこちらがヒヤヒヤするほどだった。