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金融のプロに騙されない等身大の資産作り

保有資産の値動きの9割がこれで決まる!?
アセットアロケーション(資産配分)を簡単に計算する

水瀬ケンイチ
【第4回】 2011年8月18日
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 ここに、衝撃のデータがあります。

 『国内追加型公募投信の資産分配型ファンドにおけるポリシー・アセットアロケーションの説明力は、(1)リターンの時系列変動に関しては約90%、(2)ファンド間のリターン格差に関しては約70%、(3)ファンド間のリスク格差に関しては約95%、(4)リターン水準に関しては約95%である』(「ポリシー・アセットアロケーションの説明力」小松原宰氏)

 急に難しい言葉が出てきてなんのこっちゃ?と思われたかもしれませんが、投資家の資産運用において、とても重要なことが書かれています。

 要するに、『投資成果はアセットアロケーション(資産配分)でほとんど決まってしまう』ということです。もっと簡単にいうと、投資資金を大まかな資産の種類(国内外の株・債券など)にどれぐらいの割合で投資するのかによって保有資産の値動きがほぼ決まってしまうということです(正確には「ほぼ説明できる」ですが)。

銘柄選びや、売買タイミングよりも
どの資産にどんな割合で投資するかが重要だ!

 実は、金融のプロの間では、このことは半ば常識になっています。「え?そんな話聞いたことないよ。銘柄選択とか売買タイミングが重要じゃないの?」というかた、いらっしゃるのではないでしょうか。

 証券会社やマネー誌の発信する情報は、「次に騰がる銘柄はズバリこれ!」とか「投信分配金利回りランキングベスト10!」とかそんな情報ばかりで、アセットアロケーションの重要性についての情報など私たちの耳にはほとんど入ってきません。これは、いったいどういうことでしょう?

 それは、金融機関が売りたい商品と、投資家が必要な商品が違うからです。金融機関は、投資家のアセットアロケーションがどうなっていようがお構いなしです。自社の利益となる商品、利幅が大きな商品を勧めるだけです。むしろ、投資家がアセットアロケーションの重要性に気づいてしまうと、売りたいものが売れなくなるので困るかもしれません。

 一方、投資家が必要な商品は、本来、金融機関のおすすめ商品とは関係がありません。個々人が目指すアセットアロケーションを作るために、必要なアセットクラスの商品を自分で選んでいくのが本来の形です。

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ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」が有名。ネット証券各社や投信運用会社も注目する個人投資家。投資スタイルは、ほったらかしで楽ちんなインデックスファンド・ETFを中心にした国際分散投資。昨年、山崎元さんとの共著で『ほったらかし投資術』(朝日新書)を上梓。


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インデックス投資家であり、ネット証券や運用会社も注目する有名ブロガーの水瀬ケンイチ氏による連載。個人投資家ならではの視点で、金融機関に騙されない普通の人のための普通の人によるインデックス投資の方法を解説します

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