ソフトバンクが配車サービス最大手のウーバーに大規模出資を打診しているという報道が米紙で出た。それが現実となれば、タクシーを含む日本の自動車市場が激変する端緒になりそうだ

大変なことになる?
ソフトバンクのウーバー出資報道

 先日、「大変なことになる!」とITビジネス通たちを唸らせるニュースが報道された。火元は、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事だ。ソフトバンクグループが数十億ドル(数千億円)規模で配車サービス最大手のウーバー・テクノロジーズ(Uber)に出資を打診しているというのだ。

 7月27日現在では、交渉途中の情報が漏れた報道のように見受けられ、ソフトバンク側からも正式なコメントは出ていない。しかし、もしこの出資交渉が実現すれば、冒頭で述べたように大変なことになる。

 ソフトバンクは、配車サービスで世界最大手となるウーバーに対して包囲網を形成すると思われていた。中国最大手の滴滴、インドのオラ、南アジアに強いシンガポールのグラブ、ブラジルの99など、これまでも配車サービスを展開する企業に次々と出資をしていたためだ。

 ウーバー包囲網を完成させるためには、米国におけるウーバーの最大の競合であり、前述したソフトバンクの出資先企業と提携を進めてきたリフトが、ソフトバンク陣営と手を結ぶのではないかと、私個人は予測していた。そこに飛び込んできたのが冒頭のサプライズで、リフトではなく、ウーバーとソフトバンクが手を結ぶというのである。