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被災地に行けなくても、街にいながら応援消費!
盛況を続ける東北地方の「アンテナショップ」

筒井健二
2011年8月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
池袋駅前の「宮城ふるさとプラザ」。宮城のオススメ商品の販売はもちろん、四季折々の観光・イベント情報コーナーを設置。まさに県のアンテナとなるショップだ。

 「仕事があって被災地には行けないけれど、なにか助けになることがしたい……」

 一種のもどかしさを抱えるそんな人々の想いから、震災以降、東北地方のアンテナショップが盛況だ。

 今月8日には、神奈川県藤沢市に岩手・宮城・福島の東北3県合同アンテナショップがオープンした。地酒やその土地の商品を1年間の期間限定で販売し、売り上げの全額を被災地復興に充てる。現地の物産を手にとることが、ささやかながらも被災地の復興支援につながる。

 アンテナショップの多くは都内近郊に出店しているため、本記事最後の「被災地アンテナショップ一覧」を確認して、職場の傍にあるという方はもとより、地方から東京へ来る機会がある場合には、ぜひともお立ち寄りいただきたい。

 そもそもアンテナショップとは、流行に厳しい都心の消費者に土地の商品やサービスを提示し、その反応を見ることを目的としている。出店の中心にいるのは、自治体や地元有力企業。特産品と同時に、観光PRに力を入れている店舗が多いのも納得がいく。

 出店が急増したきっかけは、2000年の沖縄サミット、08年の洞爺湖サミット、そして“県のセールスマン”となった元知事の影響が大きい。さらには、中国食材の問題で、一般家庭に食の安全・安心への意識が根付いたのも、出店攻勢の理由に挙げられる。家族が安心して口に入れられるものを考えたとき、故郷や旅行先で見つけたあの味が、国産の安心食材として受け入れられたのだ。

 実際、アンテナショップにやってくる客層は様々で、故郷の味を求める人もいれば、想い出の風景を頭に描きながら買い物する人も。変わったところでは、出張のお土産を買い忘れたときの駆け込み寺として活用するビジネスマンもいるとか。

 スタッフも何らかの形でその地方に縁がある人が多く、冒頭で紹介した東北3県合同アンテナショップで働くスタッフは皆、震災や原発事故で首都圏に避難してきた方々だ。

 支援のあり方に悩んでいる人も多いだろう。なにも現地に行くことだけが支援になるわけではない。今はアンテナショップで“たくさん”買い物をして自宅で楽しむ。いずれ現地に旅行をして、直に味わうその日を楽しみにしよう。

(筒井健二/5時から作家塾(R)


<被害が大きかった被災地3県のアンテナショップ一覧>

●岩手県
『いわて銀河プラザ』
住所:東京都中央区銀座5丁目15-1 南海東京ビル1F
電話:03-3524-8282
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:10:30~18:30
最寄り駅:東京メトロ日比谷線など「東銀座」駅

●宮城県
『宮城ふるさとプラザ(コ・コ・みやぎ)』
住所:東京都豊島区東池袋1-2-2 1~2F
電話:03-5956-3511
定休日:年末年始
営業時間:11:00~20:00
最寄り駅:JR、東京メトロ各線など「池袋」駅

●福島県
『ふくしま市場』
住所:東京都 江戸川区 東葛西9-3-3 イトーヨーカドー葛西店内
電話:03-5659-2762
定休日:年中無休
営業時間:10:00~21:00
最寄り駅:東京メトロ東西線「葛西」駅

『福島県八重洲観光交流館』
住所:東京都 中央区 八重洲2丁目6-21 三徳八重洲ビル1階
電話:03-3275-0855
定休日:年中無休(年末年始をのぞく)
営業時間:10:00~19:00
最寄り駅:東京メトロ銀座線「京橋」駅


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