福岡市中央区には
なぜ若い未婚女性が多いのか?

 23歳、恐らくは就職で福岡市中央区に移り住む時点では未婚で単身。年齢ごとに集計した女性未婚単身世帯の比率は50%を超えており(住民の23歳女性のうち未婚でひとり暮らしが半分以上という意味)、その数値は福岡市全域の平均よりも10ポイント以上、何かと比較の対象になる札幌市中央区のそれよりも20ポイント、全国平均とは30ポイントも高い。

 この未婚単身者が多い傾向は男性でも同じで、その数値は女性より各年齢とも5ポイントほど少ないが、やはり数値は高い。

 注目したいのはその動きである。福岡市中央区の女性の社会増減数(2015年対2010年)は、20~24歳でプラス1685人、対して男性は454人。差し引いて1231人の女性超過。追って25~29歳は617人に対して158人で459人超過、30~34歳になるとともに減少に転じて女性がマイナス1012人に対して男性はマイナス596で、ここで男女の増減は逆転する。

 結婚の平均年齢が30歳前後であることを加味すると、社会的増減は結婚を機に中央区を離れるという流れがありそうだ。福岡市中央区は20代独身者の街なのである。

 では彼女らはどこから来るのか。それは国勢調査の「人口移動集計 移動人口の男女・年齢等集計」の表で分かる。この集計では5年前の住所との比較がおこなわれるが、興味深いのは年齢によって5年前の居住地、つまり転出元が変化することだ。

 20~24歳では県外から57.3%、特に九州内の各県からの移住者42.1%と多い。これが25~29歳では県外は43.5%と減少し福岡県内の各市区町村からが23.2%から24.0%に、30~34歳では福岡市内の他区からの移住の比率が24歳までの17.0%、29歳までの30.0%から増えて37.8%と高くなるのである。

 勝手な想像に過ぎないが、中央区の女性は23歳で主に九州各県から福岡市に仕事を求めてやってくる。その後も、30歳までは転職などで福岡市へ移り住む女性が多い。30歳過ぎると、経済的な安定からか、あこがれの中央区へ引っ越す女性が多い。そんな動きがあると読める。