男のスメルマネジメント

明日から「愛され上司」になる秘訣

 前回は部下世代の男女を対象に「ダメ上司のポイント」について聞き、さまざまな意見を紹介した。「『自分が頼んだ仕事は優先順位が高い』と思い込んでいる上司」や、「飲み会で愚痴をえんえんと話す上司」のほか、「体育会系パワハラ上司」もNGであることなどがその一例だ。

 しかし、厳しい意見ばかり並べて反省を促すだけでは、「職場力」の向上には繋がらない。「では、どうすれば良いのか」という具体的な処方箋を示すことがこの連載の目的である。

 当たり前のことだが、上司と部下が良好な関係を築いてこそ、会社に活気が出るというもの。部下にやる気を出させ、会社の業績を上げなければならない上司にとって、「愛され上司」になることは業務上の重要なミッションでもある。

 ということで、今回は「部下に好かれる上司のポイント」について考えていきたい。

理想の上司は池上彰さん!?
適切な指示を出せる「感覚主導派」が人気

 まずは、新入社員が好む上司について、すでに発表されているデータを参考に見ていこう。

 産業能率大学が毎年発表している「新入社員の理想の上司」の調査結果によると、2011年の1位はテレビのニュース解説でお馴染みの池上彰さん(男性上司)。前年31位からの急上昇となった。バライティ番組で引っ張りだこで著書も多数ある池上さんだけに、誰もが納得できる結果だろう。「適切なアドバイスをしてくれそう」という理由も頷ける。

 ちなみに、2位は所ジョージさんで、前回1位のイチロー選手は3位。10位にはサッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督がランクインした。女性の1位は天海祐希さんだ。

 さらに調査結果を詳しく見ていくと、面白いことが分かる。指導スタイルを聞いたアンケートでは、 「感覚主導派」を好む人が49.4%でトップとなっているのだ。このタイプは「まずは任せてみて、進めながらやり方を細かく指導する」というもので、筋道を立ててから指導する「論理主導派」の29.2%を大きく上回った。

 一方、「まずは任せてみて、やり方の指導もあまり細かくはしないタイプ」である「感覚支援派」はたったの3.9%。まだまだ右も左も分からない新入社員にとっては、温かく見守って支援されるよりは、上司から主導的に指示が出されることを好む傾向にあるようだ。


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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


発見!「職場力」向上プロジェクト

昔ながらの根性主義や、米国流の合理主義だけでは、マネジメントは成り立たない。いったい何が足りないのか…と日々悩む上司は多いでしょう。そこで、40代、50代の管理職読者に向けて、オフィスを舞台にしたエピソードを軸に、上司と部下のコミュニケーションを円滑に進めるコツを紹介。職場力向上の糸口を探っていきます。

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