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サッカーは「ザック」「なでしこ」だけじゃない!
ホームレス日本代表「野武士ジャパン」の闘魂を見よ

筒井健二
2011年9月5日
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大会規範では、「大会開催日より1年以内に、3週間以上のホームレス経験があること」が参加条件となっている。

 「まさか、サッカー日本代表がワールドカップで優勝する日が来るとは……」

 「なでしこジャパン」の活躍を目の当たりにして、そうつぶやいた人も多いはず。この9月からは、来年開催されるロンドン五輪の予選が始まる。また、男子日本代表の「ザックジャパン」では、2014年ワールドカップブラジル大会のアジア予選が始まる。

 なでしこジャパンは今の勢いをそのままに、ザックジャパンもなでしこの健闘を発奮材料に5大会連続の出場を、さらには前回以上の好結果を目指して奮起して欲しいところだ。

 日本列島がサッカー熱に再び沸く前に、もう1つのサッカーの世界大会が開催されていたことを、お伝えしよう。その名も“ホームレス・ワールドカップ”。これは、路上生活者のみが選手として参加できる、4人制ミニサッカーの世界大会のことだ。

 今年で第9回を迎え、世界53ヵ所の国と地域から計64のチームが参加した今大会に、我らが日本代表「野武士ジャパン」は2年ぶり、3度目の出場を果たした。

 同大会の開催目的は、「サッカーによるホームレスの社会復帰」にある。住む家を失った人々にとっては、明確な目的を持って何かしらの活動をすることが新たな生きがいを生み、社会との、そして人とのつながりを感じるきっかけとなる。

 実際にこの大会を経て、多くの選手が社会復帰を果たし、自らの人生を自らの力で変えている。選手たちが人生で一度しかホームレス・ワールドカップに出場できないのは、できるだけ多くの路上生活者たちに社会復帰の機会を与える狙いがあるからだ。

 野武士ジャパンのメンバーも、出場前から社会復帰の道を模索していた。過去の事情も出身もバラバラな彼らは、東日本大震災で被災した地域のがれき撤去や飲食事業の手伝いなど、それぞれの経験を活かした被災地支援を行なってきた。

 また、ホームレス・ワールドカップの開会式では、ボランティア活動を通じて目にした被災地の現状や被災者のメッセージを、各国メディア、代表選手、サポーターに伝えるなど、精力的な復興支援に務めている。

 7名の“野武士”が挑んだ今回のパリ大会は、8月28日に8日間の大会期間を終え、閉幕した。結果はと言えば、出場した大会でまだ勝ち星を上げたことのない野武士ジャパンは、今大会も悲願の一勝を上げられなかった。

 だがその熱き魂は、次世代の野武士ジャパン、そしてなでしこ、ザック、両代表チームにも引き継がれていくことに違いない。

(筒井健二/5時から作家塾(R)

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