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解毒能力で薬の使い分けを
テーラーメード医療の一歩に
遺伝子多型診断

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第60回】

 究極の個人情報である遺伝情報。それに基づくテーラーメード医療の実現に向けた動きが始まっている。その一つが遺伝子多型診断だ。

 遺伝情報は、アデニン、グアニン、チミン、シトシンの4塩基配列で記録されている。ヒトの塩基は約30億個、そのうち1000個に1個の割合で他人とは異なる配列「遺伝子多型」が存在している。遺伝子多型診断は、この微妙な違いを読み解き医療に生かそうというもの。すでに病気の発症リスクや薬の解毒能力を調べる方法が実用化されている。

 発症リスクの遺伝子多型診断は、人間ドックなどでも提供されているが、「自分だけの病気予防箋として見る」(保健師)のが正しい使い方。たとえば葉酸代謝を介して動脈硬化のリスク因子である「ホモシステイン」を抑える酵素に遺伝子多型(変異)があると、血中のホモシステイン値が上昇し脳卒中の発症リスクが跳ね上がる。「発症予防には1日400μgの葉酸を摂取すること」(同)。ちなみに厚労省の推奨摂取量は240μg。これ一つを取っても一律の健康指導との違いがわかるだろう。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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