中古マンション「買ってはいけない」物件の見分け方

「衣・食・住」と言われるように住まいは生活の三大要素。その中でも、住宅は多くの人にとって生涯最大の買い物だ。買うか借りるか、土地付き一戸建てかマンションか、新築か中古かと議論は尽きないが、あなたがこれから買うとしたら、どれを希望するだろうか?リクルート住宅総研が2009年に実施したアンケート調査によれば、最も希望している物件種を単一回答で聞いたところ、最も多かったのは「新築分譲マンション」(38%)で、以下「新築分譲一戸建て」(22%)、「土地を購入して注文建築」(14%)、 「中古マンション」(12%)、「中古一戸建て」(6%)、「所有している住宅を建て替え」(4%)、「所有している土地に新たに注文建築」(4%)という結果が出ている。新築分譲マンションとは対照的に中古マンションの人気はパッとしない。

 今回は、買ってはいけない中古マンションの見分け方を紹介するのだが、 決して基本的に中古マンションには手を出さないほうがいいということではない。むしろ、中古物件は余り気味の買い手市場で、しかも良し悪しの判断材料は、実は他のどの種の物件よりも豊富なのだ(例えば、新築マンション購入時に得られる情報は、モデルルームとパンフレットしかなく、魅力的なコピーと写真でその気にさせるが、当然ながら心配なことは何も書いていない!)。

 シビアな目でしっかり選べば中古マンションでも良い住まいを手に入れられるということだ。

やがてスラム化がはじまる可能性の大きい
中古分譲マンションを見抜くポイント

 しかし、まずは厳しい現実から見てゆこう。せっかく手に入れたマンションが将来スラム化する可能性が少なくないという現実だ。住む人が減り、満足のできる管理がなされず、売ろうにも買い手がつかず、修理しようにもお金がないから老朽化が進み、さらに住む人が減るという悪循環はすでに始まっているのだ。ついには管理人も管理会社も逃げ出し、まさにホーンテッドマンションになる恐れのあるような物件に手を出してはいけない。