「文章が苦手。書いている時間がツラい。メールも企画書もできれば書きたくない…」
「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる…」
「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに…」
「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない…」
「数千字のレポートなどは、文字が埋まらなくて苦痛だ…」

そうした文章を書く人の悩みを全て解決する注目の新刊『10倍速く書ける 超スピード文章術』。本連載では、そのエッセンスをたっぷり紹介する。

なぜ、「1日300字」しか書けなかった超遅筆家の著者が、「1時間3000字」「5日で本1冊」の超爆速ライターに変わったのか。メール、企画書、ブログ、レポート、本1冊まで、あれこれ悩まず「とにかく速く書き終える」ための全技術をお伝えしていく。

文章の「読者」が決められない時の
とっておきの方法

『超スピード文章術』が目指す「わかりやすくて役に立つ文章」を速く書くためには、「目的」と「読者」を具体的に決めることが必須ルールです。

しかし、「読者をイメージしよう」と言うと、「では、たくさんの人が読者になりうる場合はどうすればいいのか?」という質問をもらうことがあります。

たしかに、ビジネスパーソンが書く文章は、読み手がはっきりイメージできるような文章だけではありません。商品やサービスのPR文、ブログ、公式アカウントのSNS投稿などのように、不特定多数の人が読む文章を書くことも少なくないでしょう。

そんなとき、私は特定の読者を決めます。結果的にいろいろな人が読むことになったとしても、「中でもこういう人が読者だ」と、読者の範囲をできる限り狭めていくのです。

具体的には、まず、年齢や属性で特定の「層」をイメージします。

「30代で大きな会社に勤めている男性」
「会社に入って3年目くらいの人」
「40代で住宅ローンを組んでいる人」

さらに、「読者の悩み」に踏み込んでイメージすることもあります。

「20代で転職を考えているが、一歩踏み出せない」
「30代でチームリーダーになったが、人前でしゃべるのが得意ではない」

これは、マーケティングの世界で「ペルソナの設定」と呼ばれているやり方ですね。

とはいえ、特定の層に絞り込んだとしても、まだ幅が広いと思うこともある。また、ペルソナを作ること自体が、それなりにやっかいな作業です。

そこで私は思い切って、知り合いの中から読者になりそうな人を1人だけ決めます

読者の「顔」が思い浮かぶと、書くスピードは一気に上がる

その人の顔を思い浮かべると、「求められている素材」がイメージできるようになりますから素材が集めやすくなって、迷わずに速く書けるからです。