写真:日刊現代/アフロ

 民進党の蓮舫代表の辞任表明に伴う代表選は、前原誠司元外相(元民主党代表)と枝野幸男元経産相(元民進党幹事長)の一騎打ちとなった。改憲、安全保障、経済財政政策、社会保障などの政策、そして共産党との「野党共闘」の是非と、党再生のための路線のあり方を巡って様々な議論が行われている。

 だが、残念ながら、民進党代表選に対して国民の関心は高まっていない。国民が求めているのは、新しいリーダーによる民進党の再生ではないからだ。むしろ、国民の望みは、民進党の分裂をきっかけに起きる「政界の創造的破壊」ではないだろうか。

世界と日本に起こる
「政界の創造的破壊」とは

「政界の創造的破壊」とは、「新しい中道勢力の結集」に他ならないだろう。英国のEU離脱交渉の迷走や、米国のドナルド・トランプ政権の混乱で、世界的に広がったナショナリズムに対する希望は、失望に変わってしまった。

 この失望に続いて起こったのが、「新しい中道勢力」の台頭だ。左派でも右派でもない、既存政党に属さない勢力を率いたエマニュエル・マクロン大統領が登場し、続くフランス議会選でも新しい政党を率いて約6割の議席を獲得し、既存政党を打ち破った。まさに、政界に「創造的破壊」を起こしたといえる(本連載2017.7.18付)。