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China Report 中国は今

敵か味方か――アフリカと中国は真のパートナーになれるか

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第84回】 2011年9月23日
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関係が深まるにつれ見えてきた
「アフリカ-中国問題」

 アフリカで急増する中国人の“お行儀の悪さ”が問題になっている。

 昨今、アフリカから中国に渡って来るビジネスマンが増えているが、この上海のアフリカン・コミュニティにおいても「アフリカ-中国問題」は日常的な関心事でもある。

 先日もアフリカ南東部にあるマラウイ共和国で起きた、現地の中国人に矛先を向けた暴動が話題になった。

 「マラウイの中心街では中国人資本の店が襲撃された。みんな中国人にはいい感情を持ってない。ローカルの商売がどんどん潰され、地元民は我慢の限界に来ている」

 一方、それはアフリカの西にあるマリ共和国にも共通していた。上海在住のマリ人はこう話す。

 「街を走るのは中国製の安いバイク。中国人の商売人がやってきて、ありとあらゆる中国製の工業製品を売りつける。安い中国製に地元資本は利益が取れなくなっている」

 ちなみに、同国のインフラ整備の多くは中国資本が受注している。中国海外工程有限責任公司(COVEC)が中心となって道路整備や橋梁工事、住宅建設、大学のキャンパスや総合病院建設などを行ってきている。病院開設に当たっては、ローカル人材を上海に送り込んでトレーニングさせるほどだ。

 「彼らのやり方は“オール・バイ・チャイニーズ”、中国政府が中国企業を進出させ、そこに中国人をも派遣させる。我々ローカル市民の出る幕がない」――アフリカ人の不満はこんなところでも高まっている。

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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